佐世保市 成人式をライブ配信 感染拡大で 新成人代表「夢に向かって精進」

友人と記念写真に収まる新成人=佐世保市、アルカスSASEBO

 新型コロナウイルスの影響で延期していた長崎県佐世保市の成人式が5日、三浦町のアルカスSASEBOであった。感染拡大を踏まえ、新成人の入場は制限し、ライブ配信した。
 同市の新成人は2399人(昨年12月1日時点)。市は当初、時間短縮や入場者を会場定員の半分にして実施する予定だったが、感染拡大によりライブ配信に変更した。
 式で朝長則男市長は、終わりが見通せない新型コロナの状況を踏まえ「20歳としての1年を失われた1年とするのではなく、逆境に向かい、乗り越え、輝く未来へと向かう1年になるよう共に頑張ろう」と式辞。新成人を代表して宮地砂和歌さん(20)と峰みつきさん(21)が、これまで支えてくれた人たちへの感謝を述べ「夢に向かって精進する」「恩返しをしていきたい」などと決意を述べた。
 アルカスSASEBO前は、華やかな晴れ着を身に着けた新成人らが集まり、友人らと写真に収まった。福岡県から帰省した小松真帆さん(20)は「(福岡では)なるだけ出歩かないようにしていた」とし、友人との再会に笑顔。佐世保市の専門学校生、川内智葉さん(20)は「中学、高校を卒業以来の友達とも会えて、成人式があってよかった」と話した。

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