佛日庵(円覚寺境内)|北条時宗を祀る、開運と学問の神様

佛日庵(ぶつにちあん)は円覚寺の境内にあり、円覚寺を開山した北条時宗公を祀るお寺です。

開運と学問のご利益があると言われています。

ここでは佛日庵の見どころや御朱印など、魅力を紹介します。

ひとみ庭園を見ながら抹茶を飲んで、のんびり過ごしましょう♫ ## 佛日庵の概要

住所鎌倉市山ノ内434番地 臨済宗大本山円覚寺山内アクセス円覚寺の山門から徒歩で10分から15分くらい。妙高池を通り過ぎた辺りにあります。円覚寺でお参りしてから行きましょう。電話番号0467-25-3562拝観時間春〜秋(3月〜11月):午前9:00〜午後4:30
冬(12月〜2月):午前9:00〜午後4:00拝観料100円(円覚寺の拝観料300円は別途必要)
お抹茶(落雁付) 500円公式ホームページ

おすすめの時期やベストシーズン

佛日庵は四季折々の花を楽しむことができるので、どの時期に行っても楽しめます。

長寿の木・臥龍梅、魯迅から贈られたハクモクレン、泰山木(たいさんぼく)、枝垂れ桜、紫陽花など。

おすすめは臥龍梅が見れる1月下旬か、ハクモクレンが見れる3月下旬頃。

こじんまりとした境内はとても綺麗に手入れされていて、自然や建物も歴史を感じさせてくれますよ。

混雑状況

佛日庵はそんなに混雑しているイメージはありません。

入場制限がかかって入れなかったり、並んだりということは無いと思います。

円覚寺のベストシーズンの春の桜時期と、初夏の紫陽花、秋の紅葉の時期は多少混雑して抹茶の席がいっぱいになりますが、中の様子が見えるのでタイミングを見計らって拝観すれば大丈夫ですよ♫

佛日庵の見どころ

ひとみ佛日庵は北条時宗が祀られているお寺です。北条時宗の歴史的な背景を知ってからお参りすると、よりご利益を感じて楽しめます。そしてせっかくなら、ぜひ抹茶を楽しみましょう♫ ### 佛日庵の歴史とご利益

北条時宗は18歳で鎌倉幕府の執権職につき、その後2度にわたるモンゴル帝国の侵攻を退け、日本の国難を救った英雄と称されるようになりました(元寇)。

モンゴル帝国の侵略を退けたり、幾度の困難な戦火をくぐり抜け、ズバ抜けた才能で鎌倉幕府をまとめ上げたことから「学問の神・開運の神」と崇められてきました。

そのため佛日庵は、開運、学問、交通安全、厄除けのご利益があると言われています。

1282年鎌倉時代後半、モンゴルの襲来による殉死者を敵味方の区別なく平等に弔うために円覚寺を建立。

北条時宗はとても信仰深く日々、円覚寺の境内にある佛日庵で禅の修業を日々行なっていましたが、1284年4月20日に33歳の若さで亡くなりました。結核もしくは心臓病が原因だったそうです。

その後佛日庵に開基廟が建てられ、時宗が修行していたこの場所に祀られるようになりました。

佛日庵の境内を紹介します♫

佛日庵は円覚寺の境内の妙高池を過ぎた辺りにあります。これが入り口です。右側に受付があるので、ここで拝観料の100円を支払います。ちなみにここで御朱印の受付や、お守りの購入もできます。

境内の様子です。ここで抹茶が楽しめます。せっかく佛日庵に訪れたなら、抹茶を飲みながら庭園を眺めてゆっくりと過ごすのがおすすめです。

見どころ① 開基廟(かいきびょう)

お線香をあげる常香炉には、北条の家紋「三つ鱗」が。円覚寺は北条時宗が開山したので、この三つ鱗のマークをよく見かけます。

北条時宗が禅の修業で信仰していた「十一面観音坐像」と北条時宗公、貞時公、高時公の各木像が安置してあります。お堂の下に遺骨が納められているそうです。

見どころ② 本堂

本堂には佛日庵本堂のご本尊「地蔵菩薩坐像」(延命地蔵尊)と鶴隠周音木像が安置されています。

見どころ③庭園

境内の庭園は季節の花と、苔庭が見れます。なんでも専門家によって整備された苔で、とても風情が有りますよ。

その他の見どころ

佛日庵にはその他にも茶室の烟足軒(えんそくけん)があり、川端康成の小説『千羽鶴』の舞台になっています。そして円覚寺山門建立に使われた、長さ48尺の物差しが今も現存しているので要チェックです。

佛日庵は、文化活動を後押しする場所

現在の住職は、25代目高畠宗一さん。

お寺というと仏様をお参りする場所というですが、かつては文化活動を後押しする場所でもありました。特に臨済宗は茶道の発展に大きく貢献しました。

佛日庵では、本来の様な文化発信の場に戻したいと住職の高畠宗一さんは考えているそうです。その基地となっているのが別院 瑞光殿。

北鎌倉お坊さんアカデミーも行なっていて、北鎌倉から落語会を行うなど新しい文化を発信しています。

別院 瑞光殿では、生花教室も開催

円覚寺塔頭佛日庵の別院 瑞光殿では、葬儀や法事、仏像教室など佛日庵主催の講座やイベントを開催。定期的に小原流いけばな教室なども行われています。

瑞光殿はもともとはヴェネチアングラスの美術館として建てられたもので、北鎌倉駅のホームからも見えるくらい大きな建物です。

写経もできます

佛日庵では、般若心経を写経できます。予約なしで、誰でも参加可能です。以前は仏像彫刻教室も行なっていましたが、終了してしまいました。

日時毎週土曜日 午前9時〜午後3時(冬期12月〜2月は午後2時半)まで場所佛日庵 本殿料金1,500円(拝観料とお抹茶付き)予約不要(10名以上の団体の場合は要予約)持ち物不要(筆ペンを貸し出し有り、持ち込みもOK)所要時間約60分

佛日庵の御朱印と御朱印帳

  • 開基廟に祀られている「北条時宗公像」
  • 円覚寺百観音霊場第4番
  • 「十一面観音坐像」(鎌倉観音霊場第三十三番)
  • 佛日庵本堂のご本尊「地蔵菩薩坐像」(鎌倉二十四地蔵尊霊場第14番)

4つの御朱印を頂くことができます。写真は右が「北条時宗公像」、左が「十一面観音坐像」のものです。

御朱印は1度訪れる度にひとつ書いて頂くのが基本です。ただ何も知らずにお願いすると、注意されながらも書いては貰えました。

御朱印帳は2種類で、ひとつは佛日庵オリジナル。北条の家紋の三つ鱗がデザインされていて、京都でおられたものです。渋めのデザインで時宗好きには、たまらない御朱印帳ですね。

お守り・おみくじ・絵馬

佛日庵には交通安全や開運、ステッカー、お札が販売されています。学問と開運の神様なので、学問の学生が好きそうなお守りとかあるとよかったんですがちょっと残念。絵馬もありません。

おみくじは日本語と英語の2種類あります。海外の人とかここでぜひ楽しんで欲しいなぁ。

佛日庵の見どころ まとめ

佛日庵は北条時宗が祀られたお寺。その歴史や背景を知ってから訪れると、より楽しめると思います。個人的には、落ち着いていて好きな場所でもあります。

ぜひ抹茶を飲みながら、時宗の思いに馳せてみてくださいね。

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