医療従事者向けワクチン接種 神奈川県の予約システム、ようやく稼働へ

神奈川県庁

 新型コロナウイルスの医療従事者向けワクチン接種を巡り、神奈川県の予約管理システムがようやく稼働する。

 県は6日にシステムの活用に必要なIDやパスワードを医療機関に通知。12日から予約申し込みの受け付けを始めるが、稼働開始が遅れたことで混乱も生じた。

 予約システムは自院以外の医療従事者らの接種を担う大規模な病院や診療所が、周辺の薬局や歯科診療所などで働く人たちから接種の予約を受け付けるために県が構築。こうした大規模病院は県内で約500カ所に上り、自院以外の医療従事者約6万人の接種を予定する。

 当初は4月上旬にもシステムを稼働させる想定だったが、国から配送されるワクチンの量が見込みよりも少なく、まずは自院で働く医療従事者の接種を優先してもらうことにした。このため、予約システムの稼働は先送りしたという。

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