FW浅野拓磨への給料未払いをパルチザン否定「これは移籍金支払い回避のための詐欺だ」

騒動の渦中にあるFW浅野拓磨

セルビア1部パルチザンが、給料未払いなどを理由に退団した日本代表FW浅野拓磨(26)に対してへ反論に転じた。

浅野は給料未払いが続いていたとSNSで主張していたが、セルビアメディア「レプブリカ」などによると、パルチザンのミロラド・べチェリッチ社長は「我々は給料を払わなかったと言われているが、浅野は2020年10月5日、同11月4日、12月8日にに給与を受け取り、今年に入り1月12日、2月18日、3月26日、3月31日、退団しなければ5日も受け取っていた。彼は給料の分だけプレーする義務がある」と明かした。

では、なぜこんなことになってしまったか。同社長は、ある疑念を抱いている。「これはおそらく外国のクラブが参加した詐欺であり、移籍金の支払いを避けたかったのだろう」。すでに浅野とあるクラブが合意に達していたというわけだ。だからこそパルチザンは、300万ユーロ(約4億円)を要求して訴訟を起こしても勝てると踏んでいるようだ。

また、パルチザンが勝手に浅野をUAEクラブに売却しようとしていた疑惑についても、べチェリッチ社長は「UAEからのオファーは具体的なものではなく、まだ興味段階だった」と否定。根本的な原因について「新型コロナウイルス禍の影響でクラブの経営が苦しく、昨シーズン末から給料の半額を申し入れたが、彼が同意しなかったことが原因だろう。支払いの遅延に関しては、法的根拠がなく、選手は15日前にクラブに警告書を送る必要あるが、浅野はそれもしていない」と推測した。

ついにクラブ側が反撃に出たが、浅野サイドはどう反応するか――今後が注目される。

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