【空手】“代表奪回”の佐合尚人が金メダル宣言「日の丸を一番高いところに」

佐合尚人

空手の男子組手67キロ級で東京五輪代表に決まった佐合尚人(28=高栄警備保障)が〝金メダル〟奪取を宣言した。

東京五輪が1年延期となった影響で、全競技を通じて初の内定取り消しという屈辱を味わったが、空白の期間に攻撃面を中心に強化。先日のプレミアリーグ・リスボン大会で代表の座をつかみ取った。

7日のオンライン取材では「長い選考レースを勝ち抜いたが、代表に確定したので、ここまで争ってきた選手の分までやらないといけない。残り少ない1日1日を大切にしていきたい。再選考が決まってからの1年は先が見えず、苦しい思いをしてきたが、それがあったからこその今だと思う。1年経ってみて、今はよかったと思う」とホッとした表情を見せた。

五輪の舞台は佐合にとっても特別なもの。「自分が今までやってきたことの集大成と位置付けている。代表の試合は五輪が最後だと思っている。金メダルを目指しているので、日の丸を一番高いところに上げられるように、支えてくれた人たちのためにも金メダルを目標にやっていきたい」と目をぎらつかせた。

五輪競技として空手が採用されたのは、東京五輪が初めて。初代王者に輝くために、ここで立ち止まるつもりはさらさらなさそうだ。

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