中日・与田監督 無得点4試合よりも「完封負け」を気にするワケ

中日・与田監督

中日・与田剛監督(55)が7日、バンテリンドームでの全体練習後、リーグ4位で借金4のチームの現状を語った。

首位阪神、2位巨人と上位2チームに4勝1敗と勝ち越しながら前カードは最下位DeNAに1勝2敗と負け越し。勢いに乗り切れなかった指揮官は「もう少し連勝できればというところはあるけど、打撃が上がってきたなと思ったら、なかなか続かない。でも一進一退みたいになっているけど、一進が良い形になってきたことには期待している」と前向きに話した。

ここまで今季34試合を終え、先制すると10勝5敗1分けの勝率を誇るが、相手に先制を許すと2勝13敗1分けと逆転勝ちがほとんどない。この状況について「全体的に言えばそうなるのでは。やっぱり先行すると投手も楽になる。ただ去年の終盤は逆転勝ちが多かった。終盤の粘り、特に7、8回にいい形で逆転することが多かったので、そういう試合をなんとか作りたい」ともくろんでいる。

その上で「負けたとしても、やはり完封はされないようにしないといけない。翌日、次の対戦で相手に良いイメージを与えてしまうので。完封は防がないと」と野手陣に意地を見せるように呼び掛ける。

0ー0と引き分けた2試合を含め、無得点は4試合も。「ペナントを戦っていく上で、次の対戦があるし、それで終わりではないので。常に相手に勝ったけど、きつかった。負けたけど、なんとかできた。そういう戦いを常にする」とファイティングポーズを崩さない。

二塁は若手の高松が活躍したり、阿部が復調するなど良い競争ができているのではという報道陣の問いに与田監督は「皆さんにそう言ってもらってうれしいし、そういう選手を、ウチはどんどん外から取ってくるわけじゃないので。チームの中でせめぎ合いをして、チーム内でライバル意識をするようになれば、もう少したくましくなれる」と話した。

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