onちゃんと漢字を楽しく学ぼう! 教育プログラムが5月8日スタート

HTB北海道テレビは5月8日から、マスコットキャラクター・onちゃんと「漢字」を軸とした「onちゃんとかんじぐらむプロジェクト」(onちゃんのきょうはどんなかんじ?)をスタートさせる。親子で楽しく学ぶことを応援する北海道発の教育プログラムで、プロジェクト代表であるHTB北海道テレビ取締役東京支社長・福屋渉氏は「地元に根差した放送局としてファミリーを応援し続けたい」とコメントした。

広大な自然をはじめ、恵まれた子育て環境がある北海道。一方、文部科学省による「全国学力・学習状況調査」では小学生の国語・算数の平均正答率で全国を下回り、47都道府県のなかでも下位グループに位置する(令和元年度全国学力・学習状況調査より)。また、北海道内でも地域間格差を抱えている(北海道教育委員会の「全国学力・学習状況調査北海道版報告書」より)。

そこで、HTBでは「質の高い教育を北海道のすべての子どもたちに」という思いの下、誰もが学び想像力を培う「漢字」をモチーフとした、映像作家・廣木綾子氏(TECARAT)のストップモーション・アニメーションコンテンツ「kanjigram」に着目。テレビを見るだけで、自ずと漢字の意味や形、成り立ちへの知的好奇心を持つことができるコンテンツを「太陽企画」と協働開発した。未就学児~小学校低学年の子どもと親子が気軽に楽しめるよう、「起毛した布をまとった、ふわふわの雛のようなパペットのonちゃん」が漢字から想像力を膨らませ、書き順が分かるようかわいらしく踊るのが特徴だ。

取り上げる漢字は、北海道にまつわる小学校低学年の必修漢字を中心に選定。サウンドの一部は、アイヌ民族の伝統楽器・ムックリを使用するなど、郷土の歴史・文化も取り入れた。5月8日から、朝の情報番組「イチモニ!」(土曜午前6:30)の新設コーナーで放送するほか、公式SNSや道内教育機関など、さまざまな場で展開していく方針。公式サイトで無料提供する漢字練習ドリル「onちゃんとおうちでかんじぐらむ」も注目を集めそうだ。

福屋氏は「北海道で育つ子どものため何ができるかを考える中、kanjigramと出合いました。企画を通してonちゃんがより視聴者に共感を持っていただけ、北海道の子どもたちの家族のような存在になっていければ。コロナ禍により、多くの道民の暮らしが一変し、先行きが見えない中だからこそ、ファミリーを応援し続けていきたいと思っています」とメッセージを寄せた。

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