ヤクルト・高津監督 逆転勝利も“ご機嫌ななめ” スアレスまさかの今季最短KO

ウィーラーに本塁打を打たれうなだれるスアレス

逆転勝ちも素直に喜べない。7日の巨人戦(東京ドーム)に先発したヤクルトのアルバート・スアレス投手(31)は3回途中3安打3失点で今季最短KOを喫した。打線の援護で黒星は消えたものの、2試合連続で5回を投げ切れずにマウンドを降りた。

前回4月28日の巨人戦でも4回6失点。スアレスは「前回、巨人にやられているので絶対にやり返す気持ちでマウンドに上がったが、力みがあり甘くいってしまったところを一発で仕留められてしまった。試合をつくれず悔しいです」と唇を噛んだ。

高津監督は「できれば先に(点を)と思ったんですけど、立ち上がりからスアレスが失点してしまうという展開、追いかける展開になった」と厳しい表情。次回登板については「スケジュールは予定通りと言っておきます」と煙に巻いた。

今年は6度の先発で5回を投げ切れなかったのが半分の3試合。1勝2敗、防御率4・40と振るわず、チーム関係者からは「今年はケガをしてないし、活躍をある程度期待していたのに…」との声が漏れ始めている。

来日3年目のスアレスはケガなどもあって過去2年の登板数は2019年が4試合、昨年が12試合と少なかった。それでも3年目を迎えたのは球団内で「ケガさえなければイニングも投げられるし、簡単には崩れない投手という評価」があったから。2年連続の最下位から上位を目指す上でもスアレスの復調は不可欠だ。

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