「感染対策の説得力なくなる」 沖縄知事BBQ釈明に批判が再燃

 玉城デニー知事が大型連休中に同居していない家族と自宅でバーベキューを開き、自身のツイッターに投稿していたことに対する批判が続いている。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同居家族以外との会食自粛を呼び掛けていた玉城知事。7日に「普段からお願いしているのは、見知らぬ方との飲食を控えてほしいということ」などと釈明したが、「(感染症対策に対する)説得力がなくなる」と、批判が再燃した。

 50代の医師は「同居家族以外との会食は控えて、ということが大切だ。親族でも知人であっても同居していない人との飲食によって、新たな感染経路の機会を増やしてしまう」と、会食の注意点をあらためて説明した。さらに「今回の言い訳は科学として間違ったメッセージになった」と述べ、知事の発言で誤解が広がることを心配した。

 40代医師は「複数名での飲食は画一的にリスクが高いのではなく、感染対策が十分に徹底されているかによる。バーベキューに限らず、飲食店でも同様だ」と指摘した。バーベキューを実施したことについて「人の移動と複数での会合は、必要性と感染リスクをてんびんにかけて検討することがコロナがいる世界での在り方だ」とくぎを刺した。

 6日に知事のツイートを見たという大城亮さん(27)=宜野湾市=は「バーベキューの環境にもよると思うが、そもそもツイートする必要はなかったのではないかと思う」と苦言を呈した。

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