IR誘致へ依存症対策セミナー 14日から動画配信 官民準備会

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を見据え、官民でつくる九州・長崎IR安全安心ネットワーク協議会準備会は、14日からのギャンブル等依存症問題啓発週間に合わせて依存症対策セミナーを開く。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、同日から20日まで、動画投稿サイト「ユーチューブ」で専門家2人の講演を配信する。
 同準備会は、佐世保市のハウステンボス(HTB)へのIR誘致を推進する県が事務局となり、昨年11月に発足。長崎大学病院や県警、同市東部7地区の自治協議会などの代表で構成し、課題となる依存症、青少年健全育成、治安維持、組織犯罪の対策に取り組む。
 セミナーは、県民に依存症対策への理解を深めてもらおうと企画。IR関連の非営利団体「GSAジャパン」でアジア地区総責任者を務める梶武司氏が「ゲーミング産業における依存症対策」、県精神医療センター院長の大塚俊弘氏が「ギャンブル障害(ギャンブル依存症)とは-正しい理解とその対応-」と題して、それぞれ講演する。
 参加費と事前申し込みは不要。14日午後1時半以降、県IR推進課のホームページに配信用URLを掲載する。同課は「多くの県民に視聴してもらい、理解を深めてほしい」と呼び掛けている。問い合わせは同課(電095.895.2037)。

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