【北京五輪】習近平主席とも関係良好 バッハ会長が北京五輪成功に太鼓判「全面的に支援していく」

中国の習近平国家主席(ロイター)

中国の習近平国家主席(67)が7日、国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)と電話会談を実施。中国紙「新京報」は「習主席は来年に予定されている冬季北京五輪・パラリンピックの開催に自信をのぞかせた」と伝えた。

習主席は「すべての競技会場が完成し、会場運営が整然と行われている。競技サービスの準備も順調に進んでおり、宣伝と文化活動も促進されている」と強調し「北京五輪・パラリンピックに向けてより強固な基盤を築くために、今年の後半にさまざまなテスト大会を開催する」と明かした。

その一方で、世界では新型コロナウイルスが終息するメドは立っていない。さらに、中国が新疆ウイグル自治区のウイグル族や香港の民主活動家らに対して人権侵害を行っているとして、北京での五輪開催を反対する声も上がっている。

それでも、バッハ会長は「中国との良好な協力を非常に重要視しており、中国とのワクチン協力を強化する用意ができている。中国と緊密に協力して、予定通り北京五輪・パラリンピックを開催する中国を全面的に支援していく。パンデミックのの戦いにおける模範的な姿を見せ、冬季スポーツの発展を促進し、五輪運動の発展に重要な貢献をすることになる」との考えを示した。

中国にとって北京五輪は一大プロジェクト。会談内で習主席は「東京五輪・パラリンピックの開催を支援していく」と話したが、見据えるはあくまで北京五輪・パラリンピック。残り1年を切った本番を前に、バッハ会長の“戦略”は着実に進んでいるようだ。

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