ジャルジャル福徳 キングオブコント優勝で「頭の純度がよくなりました」

直撃インタビューに応じたジャルジャルの後藤淳平(左)と福徳秀介

「キングオブコント2020」を制し〝無冠の帝王〟を返上したお笑いコンビのジャルジャルが、2年ぶりとなる単独ツアー「JARUJARU TOWER2021―ジャルってんじゃねえよ―」(5月17~23日=クールジャパン大阪TTホール、6月1~4日=ルミネtheよしもと、6月19~20日=よしもと福岡 大和証券/CONNECT劇場、各最終日はオンライン配信)を開催する。そんな2人にツアーへの意気込み、お笑いに関するあれこれを聞いてみた。

【ジャルジャル・インタビュー①】

――「キングオブコント2020」で涙の優勝。心境に変化は

福徳 気持ちにもゆとりができました。言い方は変ですけど、余計なことを考えなくていい。いい意味で頭の純度がよくなりましたね。13年受けて、毎年毎年「あー、また落ちた」って繰り返しで、夏くらいから来年のネタも作ったりしてましたから、今後しなくていいとなると、うれしいような寂しいような気持ちもありますけどね。

後藤 決勝にすら行けてないという期間も長かったですからね。「キングオブコント」の時期が近づいてきたら「どのネタにして、4分に縮めて」って考えるのも、ちょっと気持ちが重いみたいなところもありました。

――コントと漫才、どっちが好き

後藤 コントの方が好きです。

福徳 僕もコント。漫才はどうしても素の福徳秀介でいかないとダメですが、コントやとキャラに入れる。お客さんの反応が悪くてもキャラが滑ってるだけなので。

――昨年のM―1グランプリで優勝した「マジカルラブリー」のネタをめぐって起きた「あれは漫才じゃない」論争はどう見ていた

後藤 僕らは昔から知ってますし「いつものマジカルラブリーやな」と思ってましたけど、見たことない人はビックリするんかなって感想です。

福徳 何をどう見ても漫才ですね。「リンゴはリンゴ」くらい当然のことで、何を論争することあるんやろくらいの感じでした。

――2人は早くに台頭したが、同世代の芸人も遅れて活躍している

後藤 大阪の劇場で一緒にやってたメンバーがバンと売れて世に出ていくのは、ファン目線じゃないけど単純に応援したい気持ちになりますね。おもろいのは知ってますしね。

福徳 まわりからこのコンビは売れると言われてた人が、10年以上かけて証明したという感じですごいですね。

――後輩の第7世代も露出してきた

後藤 あんまり深くチェックしてなくて、正直よく分からないんです。ファンの方が鋭くチェックしてると思います。

福徳 申し訳ないんですけどチェックしてないです。勉強不足ですね。

――人の芸は気にならない

後藤 昔はライバル目線で見てた部分もありますけど、積極的に見るってのがなくなってきてますね。

――自分たちの芸を突き詰める、と。

後藤 そうですね。賞レースも終わって、誰かと戦う、比べることがなくなったので、より自分らのネタって気持ちになってるのかもしれない。

☆じゃるじゃる 関西大学第一高校の同級生の後藤淳平と福徳秀介が結成。NSC25期。卒業後の2003年から本格的に活動。早くから頭角を現しながら、なぜか〝3大賞レース〟には縁がなかった。しかし、20年の「キングオブコント」を制し待望の初戴冠。

☆ごとう・じゅんぺい 1984年3月20日生まれ。大阪府吹田市出身。趣味は音楽鑑賞、ビートルズなど。

☆ふくとく・しゅうすけ 1983年10月5日生まれ。兵庫県芦屋市出身。趣味はスポーツ、ラグビーなど。

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