【新型コロナ】神奈川県所管域で61人感染、2人死亡 小田原管内の飲食店でクラスター

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り神奈川県は9日、県所管域で新たに70代の男女2人が死亡し、10歳未満~80代の男女61人の感染が確認されたと発表した。中等症が3人、軽症が49人、無症状は9人。36人は感染経路が不明で、家族内感染が疑われるのは7人だった。

 死亡者のうち座間市の70代男性は、発熱した4月22日のPCR検査で陽性と判明。23日に転院し、5月4日に新型コロナウイルス感染症によると肺炎で亡くなった。海老名市の70代女性は1日に意識不明で救急搬送され、抗原検査で陽性と判明。6日に同感染症による肺炎で亡くなった。

 新規感染者のうち11人は、小田原保健福祉事務所管内の同じ飲食店の従業員だった。この店で感染が判明した従業員は計14人となり、県はクラスター(感染者集団)と認定。従業員やその家族らに対し、7日に集中検査を実施していた。県は「飲食店側が、分かる範囲で来店客に連絡していると聞いている」としている。

 また、既にクラスターが発生していた平塚保健福祉事務所管内の民間病院で、新たに80代の男性入院患者の感染が分かった。この病院では、計26人の感染が明らかになっている。

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