劇的勝利も、救援陣に「喝」だ。巨人の原辰徳監督（６２）が、９日のヤクルト戦（東京ドーム）後、一時逆転を許した救援陣に苦言を呈した。
苦しい展開を自ら招いた。２点リードの６回途中からマウンドに上がった田中豊が、回をまたいで７回も続投となると、中村に四球、山田に内野安打、村上に右前打を許して無死満塁のピンチを招く。続くオスナを空振り三振に仕留め大江にバトンタッチ。火消しといきたいところだったが、青木のゴロを一塁・スモークが悪送球し１失点。さらには続いてマウンドに上がった桜井も同点適時打と勝ち越しの押し出し死球を許し、一挙４失点となった。
最終的には岡本和のプロ初となる劇的な逆転サヨナラ３ランで勝利こそつかみ取ったものの、救援陣の投壊は大きな課題となったことは間違いない。指揮官も「リリーフ陣がね、（危機を）超えてもらいたいという部分で、自分の中で超えなきゃいけないというプレッシャーがあるのかなあ、という気がしますが」とチクリと刺した。
エース・菅野も「右ヒジの違和感」で登録抹消となり、このピンチを投手陣一丸となって乗り切りたいところ。「もうみんなでやるっていう部分でね。逆に発奮材料としてね、やってもらいたいなと思いますね」と、より一層の意識改革を求めた。果たして、〝Ｇ投〟は再起を図ることができるか。
