ピンク色に染まったペイペイドームで輝きを放った男は、用意周到だった。球団の恒例イベント「タカガール♡デー」の9日、ソフトバンクの3年目右腕・泉圭輔投手(24)が西武戦の7回から4番手で救援登板。1イニングをわずか8球で三者凡退に抑える圧巻のリリーフを見せると、直後に味方が勝ち越しに成功して今季初勝利が舞い込んだ。
ウキウキの表情で上がったお立ち台で、ファンを虜にする〝いずみんワールド〟がさく裂した。左手には何やら野球とは関係ないアイテム。たまらずインタビュアーが話を振ると、饒舌だった。「絶賛発売中の『いずみんペンライト』です。ぜひ皆さん、ご購入ご検討お願いしま~す」。商魂たくましい異例のお立ち台での販促活動に、本拠地には笑いが起こった。
「自分のグッズを広げているくれているファンの皆さんの姿を見て頑張ろうと思うので、ぜひいっぱい買っていただけるとうれしいです」。マウンドでの貢献度もすこぶる高い右腕は、今季ここまでリーグ2位タイの19試合に登板して防御率0・60。アイドルグループ「乃木坂46」を愛する等身大の姿をさらけ出すなど、独特のキャラクターも好評の24歳が日に日に存在感を増している。