国民投票法改正案に抗議 反核9の日座り込み声明

原爆投下時刻に黙とうする参加者=長崎市、平和公園(県平和運動センター提供)

 核兵器廃絶と世界平和を訴える「反核9の日座り込み」が9日、長崎市松山町の平和公園であった。憲法改正手続きを定めた国民投票法改正案が6月に成立する見通しになり、参加者らは「議論も無く改正案が採択されたことに強く抗議する」とした声明文を採択した。
 声明文は改正法案について「(投票率が一定以上でなければ不成立となる)最低投票率制度の規定も無く、過半数のハードルを極端に下げている」と批判。「改憲阻止のための戦いを継続する」と決意を記している。
 県平和運動センターの平野忠司事務局長(65)は取材に「(憲法9条を改正し)外国と戦争ができる国づくりをしてはならない」と話した。
 座り込みは、同センターなどが開き、通算466回目。被爆者ら約80人が参加し、原爆投下時刻と同じ午前11時2分に黙とうした。

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