【渡辺薫&柏木集保「私たちはこう見た」 NHKマイルC】
渡辺 俺の自信の本命・バスラットレオンはスタートで終わってしまった。その点、柏木君はお見事。本命がシュネルマイスターだったからね。
柏木 バスラットはつまずいてしまいましたね。それにしても、芝が先週とは違う感じがしました。速い流れになって総合力の問われる競馬になったと思います。
渡辺 勝ち時計1分31秒6は、2010年の勝ち馬ダノンシャンティの1分31秒4(レコード)に次ぐタイム。かなりの高速馬場だった。
柏木 シュネルマイスターはその母とサリオスの母がいとこ同士。まさにサリオスのイメージとかぶります。
渡辺 クラシックからマイルへ方向転換したのは英断だった。本来ならダービーへ向かいたいところだろうが、血統背景からマイルの距離はドンピシャだったからな。
柏木 ハナ差の2着ソングラインは本当に惜しい競馬でした。グレナディアガーズ(3着)をかわせば勝利が見えたはずでしたが…。競馬のアヤという感じです。
渡辺 ソングラインは完璧な競馬だったよ。シュネルが最後に底力で前に出られたのは、弥生賞を経験した“持久力”がものをいったんだろう。
柏木 ソングラインは桜花賞で15着でしたが、左回りのほうがいいのかもしれませんね。次走が楽しみになりました。
渡辺 人気の一角だったホウオウアマゾンやルークズネストはいい位置で運んでいたけど、最後はバッタリ止まってしまった。力負けのように映ったな。ピクシーナイトもどちらかといえばスプリンターのイメージだ。
柏木 人気はなかったですが、4着のリッケンバッカーは上がり最速33秒9で差してきました。強い相手と戦ったことを糧に、まだ伸びていく好素材だと思います。