【新潟大賞典】鮫島駿さまさま!! 重賞初Vサンレイポケット 

鮫島駿の好騎乗で重賞初制覇を飾ったサンレイポケット(左)

GⅢ新潟大賞典(9日=新潟芝外2000メートル)は、3番人気のサンレイポケット(牡6・高橋忠)がゴール前の大接戦をクビ差で制し、6度目の挑戦で待望の重賞初制覇を飾った。

マイスタイルが後続を突き放す大逃げは5ハロン通過57秒1とかなりのハイペース。サンレイポケット=鮫島駿は「若干、速いかなと思ったので、深追いせずに自分のリズムを意識して進めました」と馬群の中でしっかり脚をためることを決断。さらには、直線の入り口で各馬が外めに進路を取る中、あえて荒れた内めをチョイスした。「前半のレースを見ていても各ジョッキーの意識が外めにあったので、内は開くだろうなと思っていました。力を要する馬場はこなせる馬なので」

高橋忠調教師は「左回りのここ一本を目標にしてきたし、ジョッキーも1週前(追い切り)から乗って状態をしっかり把握してくれていた」と初コンビながら重賞勝利に導いた鞍上をたたえた。「ジョッキーの進言もあってメンコを外したけど、ピリッとしていたね」というから、まさに鮫島駿さまさまだ。

次走については「以前、骨盤骨折をしている馬なので、レース後の状態を見てから」と明言は避けたトレーナーだが、6歳でもキャリアは19戦とまだ少ない。最高のパートナーを得たこれから快進撃が始まりそうだ。

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