HOLLYLAND、ワイヤレスインターカムシステム「MARS T1000」発売。1,000FTの常時同時通話可能

ワイヤレスビデオ·オーディオ伝送システムやワイヤレスインカムソリューションを提供するShenzhen Hollyland Technology Co., Ltd. (以下:Hollyland)は、常時同時通話ワイヤレスインターカムシステム「MARS T1000」を発売中だ。希望小売価格は専用ハードケース付きは税込198,000円、ハードケース無しは税込187,000円。

MARS T1000はベルトパック(子機)×4、ベースステーション×1、サイドイヤーヘッドセット×5、その他のアクセサリーを備えた 1.9GHz帯双方向通話ワイヤレスインターカムシステム。1,000フィートの通話距離、4つの携帯用ベルトパック、長時間使用、外部TALLYオプションなど多くの便利な機能を備えている。

製品の名の通り、ベースステーションと各ベルトパック間の通信距離は、1,000フィート(障害物などない見通し距離)でキャリアグレードの音声品質の無線通信可能。現在市場では全二重通信(常時同時通話)を謳いながら、半二重通信でしか動作しないインターカムシステムが数多く存在し、お互いにコミュニケーションを取る場合、話している人は相手が話すのを止めるまで待つ必要があるが、MARS T1000は前者とは全く異なり、通話ボタンを押さずに同時通話を実現可能だとしている。

ベースステーションとベルトパックの両方に、すべての設定を可視化するOLEDスクリーンを搭載。ベルトパックの番号、接続状態、バッテリーの状態、信号強度などの情報を確認可能だ。

ベースステーションは、LシリーズのバッテリーとACアダプターによる電源供給に対応。ベースステーションにF970バッテリーを使用した場合、バッテリー1つで10時間使用可能。最大2つのバッテリーを同時に使用でき、フル充電したF970バッテリー2個でベースステーションを20時間使用することができる。ベルトパックには、タイプC充電に対応したリチウムバッテリーを内蔵。フル充電のリチウムバッテリーを使用する場合、ベルトパックは8時間以上使用可能だ。8時間以上使用したい場合は、モバイルバッテリー等を接続して、長時間使用するもできる。

ベースステーションとベルトパックの両方に3.5mm規格のヘッドセットインターフェースが搭載されており、スマホ用のヘッドフォンでも使用可能。標準パッケージでは、プロフェッショナル・ダイナミック・サイドイヤー・ヘッドセットが付属している。Hollylandでは、用途に応じてエレクトレット式サイドイヤーヘッドセット、サイドイヤー式モバイルイヤホン、エアダクト式イヤホン、プロフェッショナル・ダイナミック・ダブルサイドヘッドセットなどのアクセサリーから異なるヘッドセットのオプションも用意している。

ミュート機能はユーザーフレンドリーな機能といえ、MARS T1000システム(1つのベースステーションと4つのベルトパック)で5人で同時通信することで、誰か一人がマイクをつけたままにして余計なノイズを発生させた場合、その他のクルーの邪魔になる可能性がある。ベースステーションのミュートボタンを使用すると、ボタンを1回押すだけですべてのベルトパックをミュートにできる。コミュニケーションが必要な場合は、ミュートのキャンセルを申請する必要があるという。

余計なノイズを出さないためにはHollyland製のヘッドセット(マイク収音距離3-5cm)を推奨している。話す必要がないときはマイクを押し上げるようにし、話す必要がある時はマイクを口元に下げることで会話可能。Hollyland製ヘッドセットを利用することでMUTEモードとTALKモードを簡単に切り替え可能だ。

MARS T1000システムにTALLY機能を追加するには、Hollyland Tally Universal Signal Converterという別売アクセサリーが必要。

同システムは、Hollyland MARS T1000、ClearCom、Hanson、RTS、DataVideoなどの他のブランドの2線式インカムなど、Hollylandが提供するアクセサリーを使用し、他のインカムシステムとの相互接続をサポートする。

なお、Hollyland MARS T1000のファームウェアのアップデートは、ベースステーションおよびすべてのベルトパックのUSB Cポートから行う。

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