「奇怪で醜悪な行為」 文在寅大統領の偽善を朝鮮のマスコミが非難

「今日の朝鮮」(5.10)は、 風船ビラ散布に血眼になっている「脱北者」の「妄動を黙認し、ひいてはかばう」南朝鮮当局、文在寅政権の行為を「奇怪で醜悪な行為」と非難する読者の寄稿文を載せた。

寄稿文は、醜い犯罪に対する峻厳な審判を恐れ、自分を育ててくれて前に出してくれた祖国と人民を裏切って逃走した「脱北者」は、いくばくかのお金を得るために「反共和国ビラ散布」に血眼になり、同族対決の突撃隊になっている「人間のゴミ」と非難、次のように指摘した。

「この悪臭漂う人間のゴミの妄動を黙認してかばう南朝鮮当局と保守一味の奇怪、醜い行為は全民族の驚愕と強い怒りをかもし出している」

「今日の朝鮮」が、「南朝鮮当局」という表現ながら文在寅政権が「脱北者」による敵対行為を意図的に見逃しかばっているとのに認識を示し非難した読者の寄稿文を載せたのは、板門店に続きピョンヤンでも北南首脳会談を行い歓迎された文在寅大統領に対する朝鮮人民の180度逆転した厳しい視線を反映している。

【解説】

風船ビラ散布を禁止することは2018年の北南首脳会談で明文化された合意事項。しかし文在寅大統領は約束を守らず「脱北者」による朝鮮に対する敵対行為であるビラ散布を黙認、朝鮮側の強い非難を受けるとともに、北南連絡事務所の爆破を招いたことは周知の事実。

風船ビラ散布をこれ以上放置することができなくなった文在寅政権・与党は重い腰をやっと上げ昨年12月にビラ禁止法を国会通過させた。しかし文在寅政権はこの法を放置したまま施行する気配を見せなかった。ビラ禁止法が文在寅大統領の本意でないことを示すものだが、世論の非難が高まり、今年の3月にやっと施行に至る。

しかし、文在寅政権はビラ禁止法成立のも関わらず、法を駆使して風船ビラ散布を取り締まる意思を示していない。「脱北者」団体は事前に風船ビラを飛ばす意思を示して4月末に実行したにも関わらず、いまだに取り締まっていないのが現実。韓国警察は操作するふりをして、「脱北者」団体の事務所を捜索したが、本気で取り締まる意思を示さず、世論向けポーズに終始している。

文在寅大統領の意志を汲んでのことだろう。

まさしく「奇怪で醜悪」な行為というべきであろう。

対朝鮮敵対行為をかばい助長しながら、平和と共同繁栄を唱え、対話を提案する文在寅大統領の偽善ぶりを示して余りある。(了)

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