走水のノリ求めて 家族連れにぎわう

 ノリの名産地、横須賀市走水の伊勢町海岸で27日、旬の海産物を紹介する「走水のりフェスタ」が開かれた。地元のノリ事業者による手づくりの催しで、東京湾の味覚を求める家族連れらでにぎわった。

 走水でノリ養殖に取り組む漁師8軒が生産した生ノリのほか、生ワカメ、海藻を使った加工食品などが販売された。生ノリを刻んで木枠に流し込む昔ながらのノリの手すき体験教室も実施。同市内から訪れた兄弟は「意外と簡単で楽しかった」と満足そうだった。

 走水のノリは1〜2月に水温が下がり上々の出来だという。30年間ほど養殖を続ける漁師の長塚良治さん(55)は「昨年末は暖冬でいまひとつだったが、いまは持ち直した」と話していた。

 フェスタ会場をゴール地点にした「走水のりフェスタウオーク」(京浜急行電鉄など主催)も行われた。京急久里浜駅近くから浦賀、県立観音崎公園を経由する約10キロのコースで約1400人の参加者が海や漁港の景色を満喫した。

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