自民党・和田政宗氏が五輪中止派をけん制「五輪を潰せば、菅政権を潰せるニュアンスもある」

自民党・和田政宗議員

自民党の和田政宗参院議員(46)が10日、自身の公式ユーチューブチャンネルで「東京オリパラの賛否意見」と題し、五輪開催問題を取り上げた。

五輪開催を巡って、弁護士の宇都宮健児氏(74)が中止を呼びかけた署名集めは30万人を突破し、話題になっている中、競泳女子の池江璃花子(20)に代表辞退や開催中止を要求する事態にも発展。これを受けて、政治評論家・竹田恒泰氏(45)が五輪開催支持を呼び掛ける署名集めを始め、議論は白熱している。

和田氏は竹田氏の署名集めを支持しているとしたうえで、「今の状況からすると非常に五輪の開催に向けた環境は厳しいと実感している。最終的な結論がどうなるにせよ、開催できるような環境に持っていくべき。直前まで、しっかりとやれるための方策を突き詰めて、工夫し、感染拡大の抑止、削減をやっていくべき。何らしない前にもうやめた方がいいというのは選手にとっても悲しいこと」と開催に向けて最善を尽くすべきだと主張する。

そのうえで、和田氏は中止派に対し、「反対される論というのが、反対のための反対になっている。一部、政治的思惑が入っているのではないかというつぶやきもみられる。東京五輪を潰せば菅政権を潰せるというニュアンスもある」と指摘。

「これ以上、感染が拡大する危険性を冷静にデータで分析して、中止した方がいいという意見は真摯に向き合うが、感情的に菅政権が強引に進めようとしている、五輪を潰すんだ、という論は極めておかしい」と中止運動が政局に利用される事態を危惧した。

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