「二条城で聖火リレー」大会組織委が認めず 公道の代わり、京都市さらに代替案検討

二条城(資料写真)

 京都市内で26日夜に予定される東京五輪の聖火リレーを巡り、公道の代わりに世界遺産・二条城(中京区)で開催するという市の案が大会組織委員会に認められなかったことが10日、関係者への取材で分かった。

 京都市での聖火リレーは当初、二条城を出発し、御池通や川端通を経て岡崎公園(左京区)までの約4キロで行い、同公園で式典を開く計画だった。

 だが、公道や公園では多数の観覧者が集まって新型コロナウイルスの感染リスクが高まるため、市は4月下旬ごろ、門や塀で人の出入りを制限できる二条城内でリレーや式典を無観客開催するよう京都府を通じて大会組織委に要請していた。

 関係者によると、大会組織委から「式典会場の変更を許可できない」などと回答があったという。緊急事態宣言が5月末まで延長された中、市は人が集まりやすい岡崎公園でリレーや式典を催すのは「大変厳しい」(幹部)としており、府などと代替案を検討している。

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