珍しい!ミツバチ大群の大きな塊、埼玉・幸手に出現 じつは旧女王バチ集団の引っ越し 気付くと消えていた

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無数のミツバチが集まる分蜂蜂球=7日夕、幸手市郷土資料館敷地内

 木の上に何かの塊? よく見るとミツバチの群れ―。埼玉県幸手市下宇和田の市郷土資料館敷地内でミツバチが「分蜂蜂球(ぶんぽうほうきゅう)」を形成、8日に新たな巣へ飛び立った。

 「分蜂」は新しい女王バチが生まれる4~6月に起こる。ミツバチの群れが二つに分かれ、母親の旧女王バチと働きバチ半分が古巣から新しい巣に移る「引っ越し」に当たる。

 県自然学習センター自然学習指導員チーフの高野徹さんによると、ミツバチの巣では毎年行われているが、遭遇することはあまりなく、特にハチが多くない都市部ではめったにない。巣を出た旧女王バチと働きバチは、新しい巣を探すための前線基地となる分蜂蜂球を形成。その後、働きバチが適地を見つけ、改めて新しい巣に移動するという。

 中川のほとりにたたずむ同資料館。今月4日頃から、敷地内サクラの木の高さ3メートルほどの場所に「分蜂蜂球」が現れたという。木の枝に巻き付くように、無数のミツバチが群がり塊を形成。記者がたまたま同資料館を訪れ撮影した。木の上で確認は難しいが、大きさは30センチ以上にも見えた。8日、資料館から電話で「朝はまだ(分蜂が)見られたが、午前中のうちにいなくなってしまった」と連絡を受けた。

 遭遇した際の対応として高野さんは「攻撃性は弱いが、毒針を持っています。そっとしておくのがお互いによい」としている。