雨キャンプでもスペシャルな遊びを! 大人も子どもも白熱のアナログゲームの名作をご紹介

雨が降った時のキャンプでは、どんな遊びをしていますか?テント内でトランプやオセロを楽しむ人も多かもしれません。でも、「そろそろ飽きてきたから違う遊びがしたい!」という方も多いかも……。今回は、そんな方におすすめするアナログゲームをご紹介します。頭脳と心理的作戦を駆使して、エキサイティングな時間を過ごしましょう!※本記事は2017年に発売された「fam 2017 Vol.7」の特集企画に加筆・修正を加え再構成したものです。

【1】シンプルなのに奥深い! 『デジャ・ブ』でキャンプの空き時間を変えよう

fam 2017 vol.7より

「さっきまでは晴れていたのに、突然雨が降ってきた」という経験をした人も多いでしょう。テントの中に釘付け状態になった時に、トランプやオセロ以上に盛り上がれるおすすめのゲームが『デジャ・ブ』です。

クセになる面白さがあり、デザインも秀逸。ルールがシンプルで、小学生以上だったら楽しむことができるのが魅力です。

また、子どもが大人に勝つこともしばしば。プレイ時間は長くても40分、短くても10分と、キャンプの空き時間を有効的に使えるのも嬉しいポイントです。

家族で楽しく語らいながら遊ぶことで、テント内で盛り上がること間違いなし。コミュニケーションが増えますし、考える力や判断力を伸ばすのにもおすすめです。

【2】記憶力が試される知的ゲーム『カルカソンヌ J』 正解なのか既視感なのか…!

fam 2017 vol.7より

運と戦略のバランスが大事なゲームの『カルカソンヌ J』。カードを裏返して山を作り、その周りに様々な形をしたタイルを並べます。その際に山から3枚引いて裏面のまま端に置きます。

ゲーム開始後は、プレイヤーは山からカードを1枚ずつ順番にめくり、捨て山に表向きに積み重ねながら、そこに描かれている絵を記憶します。

そしてその絵を見たのが「2回目だ!」と思った瞬間に、同じ絵柄のタイルを取ります。ラウンド終了ごとに答え合わせをして、もし2回目ではないタイルを取っていた場合は、そのプレイヤーは失格。合計3ラウンド行って、ミスなくタイルを最も多く取った人が勝者です。

ただし、3ラウンド終了後、最初に抜き取っておいたカードを開き、描いてある絵のタイルを持っている人も失格になるのです。

【3】一体誰がお邪魔者なのか? 『お邪魔者』で疑心暗鬼の戦いの幕開け!

fam 2017 vol.7より

絶妙な読みと、周囲を騙す演技力が試される『お邪魔者』

プレイヤーはドワーフの金鉱掘りです。通路カードを配置していき、3ヵ所中ひとつだけある本物の金鉱にたどり着くのが目的です。

しかし、プレイヤーの中には金鉱にたどり着くまでの移動を妨害する“お邪魔者”がいるんです。おまけにドワーフが多くの報酬を得るためには、本物の金鉱に最初にたどり着くことが必須。さらに全員が他プレイヤーの順番を邪魔する手段を持っているため、疑心暗鬼のプレイにならないはずがないのです

『お邪魔者』では、プレイヤーが全員が金鉱にたどり着かずに、お邪魔者がひとり勝ちするなんてこともあります……!いったい誰が邪魔をしている“お邪魔者”なのか、カードの配置はなぜそこに置かれるのかなど、読みと演技力が試されるゲームです。

【4】スピーディーな展開が魅力の『おばけキャッチ』は瞬時の判断がモノを言う

fam 2017 vol.7より

『おばけキャッチ』は、「白いオバケ」「赤いイス」「灰色のネズミ」「緑のボトル」「青い本」の5つのコマが主役。

2種の絵が描かれたカードを山からめくって、図柄と色の両方がコマと一致していた場合は、該当するコマを取ります。

例えば、赤いイスと青いボトルが描かれていたら、取るのはイスのコマが正解です。その一方で、カードにはコマと対応しない絵しか描かれていないこともあります。例えば「灰色のイス」と「青のオバケ」が出たら、図柄とも色ともまったく関係のない「緑のボトル」を取ります。

成功すればカードの獲得ができ、間違ってしまった場合はカードは場に出され、次の正解者がまとめて持っていくことになります。最終的にカードを多く取ったプレイヤーが勝ち!

スピーディーな展開で目が離せなくなること間違いなし!

【5】すごろくの要領で遊べる! 『ウミガメの島』は駆け引きがポイント

fam 2017 vol.7より

すごろくの要領で遊べる『ウミガメの島』。カメを進めながら卵をゲットするのが基本ルールです。

1ターンで3度までサイコロを振ることができますが、1度、2度でやめても大丈夫。2度振れば出目の合計の2倍、3度なら3倍進みます。ですが、出目の合計が7を超えると1マスも進めなくなるので注意!

ほかのプレイヤーのいるマスに停まったら、他人のカメの上に自分のカメを重ねます。これがポイントで、乗られた人は自分の手番のとき、上に他人を乗せたまま進むことになります。この「乗られた」状況が厄介。サイコロを振る回数の選択、卵を獲得するチャンスは、一番上に乗っている人の権利になってしまうのです。

いかに他人の上に乗るか、自分に乗られないようにするかの駆け引きが鍵になるのです。

【6】大逆転が期待できる『ニムト』は最後まで緊張感が持続する

fam 2017 vol.7より

場に並べられた4枚のカード。これに近い数字のカードを、各プレイヤーが一斉に手札から出していき、4つの列を作っていきます。

自分の出したカードが列の6枚目になったら失格!ペナルティーとして、その列の5枚のカードを引き取らなければなりません。

ただし、引き取ったカードの枚数で負けが決まるわけではありません。カードに描かれている牛の絵の数が失点となり、失点が少ないプレイヤーが勝者となります。並んだカードに牛の絵が少ないようであれば、思い切って取った方が、時にはよい結果をもたらすこともあります。

単純ですが一度遊べばやみつきになるこの名作ゲーム『ニムト』。人が増えるほどに思いがけないドラマが生まれるので、大人数でプレイするのもおすすめです。

【7】『ガイスター』はよく考えながら手の内を隠す! 心理戦を仕掛ける楽しみがある

fam 2017 vol.7より

良いおばけは青い印、悪いオバケは赤い矢印がついており、それぞれ4本ずつの合計8本を使って戦っていく思考型のゲームが『ガイスター』です。

自分の悪いオバケを相手に取らせること、相手の良いオバケを全部取ること、自分の良いオバケを敵陣地奥の出口から脱出させること、どれかひとつを達成させることで勝利となります。

背中に印がついているため、相手にはオバケの種類が見えません。逆も然り。

コマの動きや相手の性格など、「このコマは悪いオバケなの?」など会話をしつつ、お互いの戦略を読む心理戦が楽しさのひとつです。

【8】単純だけど誰もがハマる『ハゲタカのえじき』は作戦を練るのがポイント

fam 2017 vol.7より

シンプルなルールに、ワンアイデアを盛り込んだカードゲームの名作『ハゲタカのえじき』。最初にプレイヤー全員に1〜15までのカードが各1枚、合計15枚のカードが手札として配られます。

これとは別に、−5〜10点までの得点カードが毎回ターンごとに出現。一番大きな数字のカードを出した人が得点カードをゲットできるというルールです。

しかし、大きな数字を出したとしても、他の人と同じ数字の場合は無効になり、その次に大きな数字を出していた人が得点カードをゲットできます。

最大の15を出したからといって、必ずしも得点カードをゲットできるというわけではないのがポイント。小さな数字でも、出した数字の中で大きければ得点カードを奪い取れるのです。

誰が何の数字のカードを出したのかを記憶しつつ、理詰めで次に出す数字を決めるという戦略的な遊び方ができるのも魅力です。

雨キャンプもしっかり楽しむ! シンプルで奥深いアナログゲームを試そう

突然の雨でテント内に釘付けになってしまっても、ご紹介したアナログゲームを楽しむことで、たちまち楽しいひとときに。

キャンプへ行く際は、ぜひアナログゲームをキャンプに持っていき、キャンプの空き時間として楽しんでくださいね!

(ライター:タカマツミキ

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