【全日本】3冠王者・諏訪魔がジェイク2タテ予告「すげえもんを見せてやる」

会見で火花を散らした3冠王者・諏訪魔(左)とCC覇者ジェイク

緊急事態宣言により6月26日にスライドとなった全日本プロレスの東京・大田区総合体育館大会で3冠ヘビー級王座を賭け激突する、王者・諏訪魔(44)とチャンピオン・カーニバル(CC)覇者ジェイク・リー(32)が11日、都内の事務所で会見を行い火花を散らした。

当初16日の対戦が予定されていた2人だが、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が延長されたことで約1か月先に延期に。会見で顔を合わせた2人は静かににらみ合うと「ちょっと延期になっただけで僕は変わらず。特に…という感じですね。延期によって(戦い方を)考える時間がまたできました」(ジェイク)、「この緊急事態の時に3冠をかけて戦う…この意味はとても大事だと思う。3冠王者として、全日本プロレスの顔として、全日本を支えていかなきゃいけない。その先頭を切って行動したい」(諏訪魔)とそれぞれ意気込んだ。

さらにジェイクは、この直前に諏訪魔が全日本の専務として大会延期の会見に福田剛紀社長と出席していたことをあげて「殺気の会見に専務として出て、今回は選手として出て。いつまで頼ってるんだと。もちろん俺も含めていつまでもこの人に頼ったらいけない。『俺がやらなきゃ』って言ってるけど、もうあなたじゃないよ、という気持ちです」と、思いやっているようでその実、前線からの撤退を促している巧妙な〝口撃〟をしかけた。

これに諏訪魔は「俺が専務に専念したら会社が荒れちゃうよ。たぶん社員が泣くことになる。(ストレスを)リング上で発散しているんだから。俺にはリングとオフィスの両方が必要なんだ」と力説。確かに、リングで暴走、オフィスで専務の〝暴走専務〟だから平和なのであって、ただオフィス内で暴走するだけの専務は困った存在でしかない。CC公式戦では攻め込まれた諏訪魔がラストライド一撃で逆転勝利を収めているとあって「ここで勝って2タテだ。すげえもんを見せてやる」と鼻息を荒くした。

激闘必至の一戦の行方はどうなるか。カギは、1か月の延期をどう有効に過ごすかにかかってきそうだが…。

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