【新型コロナ】6月の神奈川・聖火リレー開催、知事「ギリギリまで見極め判断」 不安視に理解も「粛々と準備」

 神奈川県の黒岩祐治知事は11日の定例会見で、6月28~30日に県内で行われる東京五輪の聖火リレーの開催判断について、「感染状況をギリギリまで見極めた形で決断する」と述べた。

 新型コロナウイルスの感染が拡大している地域では公道での開催を中止する県もあり、「ありとあらゆる場合を想定しているが、できる限り予定通りに行われるのがベストだ」との認識を示した。

 五輪の中止を求める声が多くなっていることには「不安視されるのは十分理解できる」としつつも、「われわれは開催県。どんなことがあっても粛々と、淡々と安全安心な大会ができるように準備を進めていく」と強調した。

 五輪での医療従事者確保の問題については「現時点で県に要請はない」と説明。五輪用に特別な病床を用意できる状況ではないとし、選手ら関係者の感染が県内で確認された場合は「コロナの医療提供体制『神奈川モデル』の中で対応したい」と語った。

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