DeNA、巨人に未だ今季勝ち星ゼロ…8年ぶり屈辱 自力V消滅〝リーチ〟の三浦監督「皆で全力で」

試合後、歓喜の巨人勢を横目にスタンドへ挨拶する三浦監督(中)

再び泥沼にハマってしまうのか。DeNAが11日の巨人戦(横浜)に2―4で敗れ、3連敗を喫した。これで今季は巨人を相手に7試合を消化し、0勝5敗2分けで未だ勝ち星なし。同カードでの開幕5連敗は2013年以来、8年ぶりの屈辱となった。

先発の大貫が6回2失点と好投。打線はオースティンが初回の6号ソロ、5回の適時打と2打点を挙げる活躍を見せたが、いずれも同点止まりで勝ち越せなかった。2―2で迎えた9回一死から守護神・三嶋が若林、吉川と立て続けに2者連続のソロ本塁打を被弾し、痛恨の黒星。9回裏のサヨナラを期待していた本拠地のハマスタのベイ党も試合終了の瞬間、深いため息に包まれた。

試合後の三浦大輔監督(47)は三嶋の2者連続被弾について「う~ん、クローザー、抑えを出してというところでしたが…。あの2点は大きかったですね」とコメント。打線に関しても「食らいついていったが、もう1点というところが遠かった。中盤でもそうですけど、あそこ(6回)で同点止まりだったところもあった。その辺ですね」と険しい表情を浮かべつつ振り返った。

ここまで巨人戦未勝利の現状にも「明日また皆で全力でやっていくだけです」と必死に前を向き、最後は気持ちを切り替えていた。

4月末から3カード連続勝ち越しを果たすなどチームは一時好調モードに転じたが、ここに来てまたしても黒星続き。借金も14に膨らみ、最下位脱出に向けて足踏みが続いている。

しかも12日に首位・阪神が勝ち、DeNAが敗れれば自力Vは早くも消滅してしまう。5月に季節外れの〝秋風〟が漂う大ピンチだ。

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