大規模接種センターの予約はネットのみ 政府方針固める

 政府が大都市に設置予定の新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターについて、ネット経由での予約のみ受け付ける方針であることが分かった。11日、政府関係者が明らかにしたと共同通信が配信している。この報道について、ネットでは早くも批判の声が溢れている。

インターネットとLINEアプリでのみ受付の方針

 政府は大規模接種センターでの接種予約受付に関して、各自治体における電話予約への殺到状況やシステムトラブルが多発している状況を考慮し、混乱を避けるため電話の活用を断念した。一方で利便性を確保するため、LINEアプリ経由での予約も行えるようにする方針。詳細については、運営を担当する防衛省が近く公表する予定だ。

 しかしもともと大規模接種センターは、重症化リスクが高い高齢者への接種を7月末までに完了させるための施策の一環。特に最初に接種対象となる後期高齢者はネットへのリテラシーが低く、スマートフォン所持率も低い。事実上高齢者自身が予約できず、子どもなどが代理で予約作業を強いられる可能性が極めて高い。また先日個人情報の取扱いリスクが明らかになり、自治体のいくつかが使用停止しているLINEアプリを活用する理由も不明だ。

 このニュースに、早くもネットでは「フィーチャーホンしかもってない高齢者がたくさんいますが」「このタイミングでよくLINEを使うって決定したよな」「あのやらかしはもう許したの?」など、この方針への疑問の声が殺到している。

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