勝てたかも…。阪神は11日の中日戦(甲子園)に4―4と、通算2000試合目の竜虎決戦は痛み分けとなった。
試合は1―4から追いかける展開。試合後の矢野監督は「試合展開的には3点差ついて、粘って(4回に)2点とって…」と振り返ったように、劣勢を跳ね返しただけに、ドロー決着が悪いわけではない。
だが、中日の守護神・R・マルティネスを攻め無死二塁の絶好のサヨナラ機までつくっただけに、結果的に無得点に終わった最終回は〝惜しい〟ところ。新人・中野の犠打失敗に続き、代打・糸井の安打性のライナーは不運にも二塁手・阿部の正面へ。二走・中野は戻れず、二直併殺で試合が終了した。
新人ながら最近では遊撃での先発起用が定着してきた中野にとっては、9回の自らのプレーは厳しい内容に。終了直後のベンチではしばらく茫然とする姿もあった。矢野監督はこの場面について「たられば言うのもしゃあないけど、中野の犠打が決まっていれば(糸井)嘉男のアレ(二直)がタイムリーになっていたし、あそこで飛び出すっていうのも…そういうのは勉強やと思う」と振り返り、今後のより一層の奮起に期待していた。