トロッコ全線開通 黒部・コロナで客足少なく

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奥鐘橋から新緑と清流の景色を眺める観光客=欅平(椎名哲平撮影)

 北アルプスの壮大な自然を楽しめる黒部峡谷鉄道のトロッコ電車は11日、宇奈月-欅平(けやきだいら)(20.1キロ)の全線が開通した。新型コロナウイルスの影響で、初日の乗降客数は246人と伸びなかったものの、営業開始が6月にずれ込んだ昨年と比べれば、例年通りのスケジュールで進んでいる。営業は11月末まで。

 この日は天候に恵まれ、欅平で降りた観光客は、奥鐘橋や河原展望台から、新緑と清流の絶景を楽しんだ。長野県伊那市から夫婦で訪れた中嶋賢治さん(67)は「きれいな川と切り立った崖に感動した」と笑顔で話した。

 今季は4月20日に宇奈月-笹平で営業運転をスタートし、5月4日に鐘釣まで延伸した。大型連休(4月29日~5月5日)の乗降客数は1万278人で、コロナ前の2019年比8割減と厳しい状況が続く。

 ことし創立50周年を迎えた同鉄道は、各種記念事業を通して関心を集めたい考えで、11日は北信越5県の県民が割引運賃で乗車できる北信越デーを始めた。7月21日まで。