「長崎のもざき恐竜パーク」指定管理者内定 大成不動産システムなど

 長崎市野母町に10月開館予定の市恐竜博物館を含む「長崎のもざき恐竜パーク」の指定管理者に、大成不動産システム(同市)を代表とするグループが内定したことが11日、分かった。今月開く臨時市議会での議決を経て正式決定する。選定を巡っては、応募事業者がなく、再公募した経緯があった。
 恐竜博物館は一部2階建て約2600平方メートル。市内で発見された化石を中心に、恐竜の全身骨格(複製)などを展示。調査研究施設も兼ね備える。目標来館者数は年間12万人。このほか既存の軍艦島資料館や新設の広場など周辺施設を一体的に「長崎のもざき恐竜パーク」として運営を委ねる。
 市は昨年12月から1月まで指定管理者を公募したが、申し込みはなかった。「新型コロナウイルス感染拡大が影響した可能性がある」とみて、委託料の上限額を引き上げるなどして再公募。大成不動産システムなどの1グループから応募があり、選定審査会による書類審査や面接などを経て内定した。
 同社は同町の野母崎炭酸温泉Alega軍艦島を市から譲り受け改装。5月から宿泊施設「オーシャンリゾートNomon長崎」と温浴施設「天然炭酸温泉のもん湯」として営業している。

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