爆笑太田 五輪開催めぐる“究極の問い”に私見「残酷」「誰の身にも降りかかる」

太田光

お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(55)がパーソナリティーを務める12日深夜放送の「JUNK 爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)に出演し、国会で行われているオリンピック開催論争について私見を述べた。

仕事の待ち時間の間に国会を観ていたという太田。「『オリンピックと国民の命、どっちが大切ですか』という問いあるじゃない。それってさぁ、答えらんないなぁ俺だったら」としみじみと語った。

「気持ちは分かるよ、その問いの気持ちは。でも『オリンピックと国民の命どっちが大事なんですか』っていう問いの残酷さってあると思うよ。問いたい気持ちはもちろんわかるけれど、そういう風に言う人いるじゃない。でもさあ、オリンピックをやるってことは国民の命を軽んじる人たちって前提の問いじゃない。それは世界に向かっての問いだよね。誰かに向かっての設問というよりも。誰の身にも降りかかる問いじゃない」と真面目に語った。

一部で選手に辞退を求める動きなどがある現状について「選手に矛先を向けるのは筋違いだって言うんだけど、それは選手にも向かってる問いなんだよね。誰一人、命を軽んじてない。まぁ、お前(相方の田中裕二)ぐらいじゃない、命を軽んじてるのは(笑い)。どっちの人もそんな風には思ってないわけだからもうちょっと柔らかく」と笑いを交えながらも、現状を憂いていた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社