ツインズ・前田健は5回3失点 復調きっかけつかんだか

5回3失点と奮投した前田(ロイター)

ツインズ・前田健太投手(33)は11日(日本時間12日)に敵地シカゴでのホワイトソックス戦に先発し、5回を1本塁打を含む4安打3失点、3三振2四球で勝敗は付かなかった。打者19人に87球投げた。チームは3―9で逆転負けした。

初回は一死後に安打を許すも、3番モンカダを二直併殺に打ち取り無失点でなんとか切り抜けた。スライダーの曲がりが早くなるなど、勝負球が安定しない今季を象徴する苦しい立ち上がりだった。

味方打線に3点を援護してもらった2回。スライダー、チェンジアップにキレがなく安打と四球で無死一、二塁のピンチを招くと、6番グランダルに甘く入ったチェンジアップを捉えられ、右翼席に同点3ランを運ばれた。7番ボーンにはストレートの四球。なんとか二死を取ったものの、1番アンダーソンの左前打で本塁に突っ込んだ二走を左翼手アラエスの好返球でタッチアウトにし、逆転は許さず。

3回は4番アブレイユが放った中堅右へ本塁打性の大飛球を中堅手・ケプラーがタイミングよくジャンピングキャッチして3者凡退。4回は5番メルセデスをスライダーで遊飛、6番グランダルをチェンジアップで空振り三振、7番ボーンをスライダーで空振り三振に仕留めて無失点。5回はわずか10球で二ゴロ、右飛、二ゴロとこれまた3者凡退に片付けた。ここで降板となった。

今季、メジャー移籍後初の開幕投手を務めた前田は7試合で2勝2敗、防御率5・08、被打率2割9分7厘と受け入れがたい数字が並ぶ。このホワイトソックス戦は勝ち星こそ付かなかったが、3回以降はア・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位に入った昨年の投球に近かった。復調のきっかけにしたいところだ。

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