京都に帝国ホテル2026年春オープン 祇園の弥栄会館に

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帝国ホテルが2026年春に京都・祇園で開業するホテルの完成イメージ

 帝国ホテル(東京)は12日、京都・祇園に新たなホテルを開業する計画について、2026年春にオープンさせる方針を発表した。かつて劇場として利用された国登録有形文化財の弥栄会館(京都市東山区)が全国で4カ所目となる帝国ブランドの新ホテルに生まれ変わる。

 弥栄会館は芸舞妓に伎芸を教える「八坂女紅場(にょこうば)学園」(同区)が所有。計画によると、今年6月から同学園が解体保存工事を始め、帝国ホテルが来年4月以降に賃借して開発をスタートする。

 新ホテルは地上7階、地下2階の延べ約1万800平方メートル。天守閣風の屋根や外壁は残した上で、一部を増改築する。北側の土地には一帯の景観に調和する和風建築の建物を新設して連結する。客室は約60室の予定でレストラン、プール、フィットネスジムなどを整備する計画。投資額は約110億円。

 同社は東京や大阪、上高地(長野県)の3カ所でホテルを運営し、新規出店は1996年開業の「帝国ホテル大阪」(大阪市)以来30年ぶりとなる。

 京都市内では近年、インバウンド(訪日外国人)の急増でホテルが次々に開業したが、昨春以降の新型コロナウイルス禍で国内外の観光客は激減し、多くの宿泊施設は稼働率が低迷している。観光業界は厳しい状況が続いているが、帝国ホテルは「祇園は京都の文化を支える特別な街で、これ以上ないロケーション」(定保英弥社長)とし、念願の京都進出を計画通り進めることを決めた。