吉田鋼太郎、中嶋朋子、藤原竜也がシェイクスピアの魅力を熱くトーク

NHK BSプレミアム・BS4Kでは5月15日に「いまこそ、シェイクスピア」(午後10:30)を放送する。

新型コロナウイルスが猛威を振るう今、演劇界で一人の人物が話題になっている。それはウィリアム・シェイクスピア。今から400年あまり昔、シェイクスピアが生きていた当時、“黒死病”と呼ばれ恐れられたペストによって社会は混乱を極めていた。そんな時代にシェイクスピアは、作品を通じて人々に生きる意味を訴えかけていた。シェイクスピアの作品は「難解」と敬遠されがちだが、人々の不安や恐怖を掘り下げた彼の演劇は、ペストを恐れる当時の人々に希望を与え、道しるべとなった。

番組では、そんな作品を分かりやすく解説し、そこに込められたシェイクスピアのメッセージを浮き彫りにする。有名な「ロミオとジュリエット」や「ハムレット」に秘められた知られざる真実も明らかに。スタジオでは、シェイクスピア作品をこよなく愛する吉田鋼太郎、中嶋朋子、藤原竜也がその魅力を熱く、深く掘り下げる。そのほか、大竹しのぶ、市村正親、市川猿之助、横田栄司らもVTR出演し、シェイクスピア作品への思いを語る。

吉田は「番組に出演して感じたのは『あらためてシェイクスピアってすごい』ってことです。ペストが猛威を振るっていた時代に、シェイクスピア劇はその言葉と旋律で人々に希望と勇気を与えてくれました。新型コロナウイルスで大変な今こそ見る価値があるし、見てほしい作品ばかりです。まだシェイクスピア劇に触れたことない人にはぜひこの機会に一度、シェイクスピア劇の奥深さを体感してほしいです」と呼び掛ける。

中嶋は「今回の収録は本当に楽しく、あっという間の時間でした。自分も演じた『ロミオとジュリエット』で2人が命を落とすことになったきっかけが疫病=ペストだったなんて、初めて知り、驚きました」と明かしつつ、「シェイクスピア劇は難しいとか、上演時間が長すぎると敬遠する人も多いかと思いますが、全部を分かろうとせず、役者の演技を感じてくれるだけでも価値があると思います。シェイクスピア劇には見終わった後に間違いなく心が清涼感で満たされる、心の自浄作用があると思いますので、コロナ禍の今こそ、多くの人に見てほしいです」と魅力を語る。

藤原は「シェイクスピア劇の本質はやはり『言葉』。さりげない言葉やセリフでも高級で、見る側に力を与えてくれます。だからこそ400年も愛されてきたんだと思います。演じる側にとってみたら、シェイクスピア劇はとてつもなく高く険しい山。シェイクスピアを演じる時は本当に大変で、家に帰ってもセリフのことが頭から離れず、テレビなどの生活音がノイズにしか聞こえなくなることもあります。役者がすべてを投げうって挑む舞台をぜひ、感じてほしいです」とアピールしている。

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