天童よしみ 沖縄が舞台の「残波」大切なものを見つめ直すきっかけになれば

「残波」のジャケット写真

天童よしみが今年1月にリリースしたシングルが「残波(ざんぱ)」(作詞・水木れいじ/作曲・杉本眞人)。沖縄にある残波岬が歌の舞台で、歌詞の中では「ビー玉」というのがキーワードにもなっている。

――「残波」はどんな曲ですか

「大切な人を沖縄の地で待ち続ける一人の主人公を、情景豊かな言葉とスケール感あふれるサウンドで表現した、私の新しい一面を感じていただける一曲かと思います。誰もが心の中にある宝物を改めて見つめ直すきっかけになってくれたらうれしいです」

――歌詞には「ビー玉ひとつ」というフレーズが3回出てくる。大切な思い出のものというイメージで使われてますが、天童さんにとって「ビー玉」のようなものはありますか

「亡き父がイタリアを訪れた時のお土産として買ってきてくれたベネチアングラスです。いつまでも色あせず変わらない輝きを保っていて、見るたびにいつも生前の父が語りかけてくれるような気がします」

――三線の音色もすてきですが、楽曲をもらった時の印象は

「杉本さんのデモの時点でもちろん良い曲だなぁと思いましたが、演奏が付いた時に打ち合わせで話した以上の世界観があり、鳥肌が立つような感覚になりました」

――沖縄の印象は

「沖縄へコンサートで訪れた時は、こちらがビックリするくらいのお客様の熱い盛り上がりと大歓声に支えられて、いつも気持ちよく歌わせていただき、お客様との一体感をとても感じさせてくれます。残波岬に行ったことはありませんが、素晴らしい景色とのことで、コロナが落ち着いたら一番最初に行きたい場所です」

――新型コロナウイルスの影響でなかなか活動もできなかったと思いますが、今年はいかがですか

「コンサート活動のできない期間が長くありましたが、来年デビュー50周年に向けたステップアップの一年にしていきたいと思います」

――ファンへのメッセージをお願いします

「今は自粛でいろいろなことをまだまだ我慢しなければいけませんが、第一にお体を大切に考えて日々の生活をしてほしいと思います。そんな時に天童よしみの歌が皆様にとって、少しの勇気と元気の源となり支えになっていけたらこんな幸せなことはありません」

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