ドイツ1部バイエルンで執行役員を務める元ドイツ代表GKのオリバー・カーン氏(51)が、同国1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)の争奪戦から撤退することを明言した。
ハーランドを巡っては欧州各国のビッグクラブが獲得に乗り出し、バイエルンMも獲得レースに参戦していた。
そうした中、ドイツ紙「ビルト」はクラブ幹部のカーン氏がハーランド獲得を見送る方針を明言したと報じた。
「バイエルンはこの夏、ハーランドの獲得に動かない。(移籍金の最低条件である)1億ユーロ(約130億円)は私たちにとって現在は想像を絶するものだ」と新型コロナ禍で影響を受けている現在のクラブの財政事情を踏まえて争奪戦から撤退する方針を明らかにした。
また「我々にはFWロベルト・レバンドフスキ(32)がいる。彼はここであと2年間の契約が残っている。そのため、現時点でハーランドについて考える必要はない」とカーン氏。一時はレバンドフスキの今夏の退団説も浮上していたが、残留の方針でまとまった模様。そこでハーランド獲得に性急に動く必要がなくなったのだ。
バイエルンMは同じドイツのクラブで昨季の欧州王者ということもあり有力候補に急浮上していたが、その撤退が今後争奪戦にどのような影響を及ぼすのか注目が集まる。