栃木県内32人感染 変異株最多30人確認 新型コロナ、12日発表

県内の新型コロナウイルス感染者数

 栃木県と宇都宮市は12日、新たに計32人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の累計感染者数は5682人。これまで確認された感染者のうち変異株感染が30人確認された。1日当たりで最多で、県公表の変異株感染者は計228人となった。

 変異株感染者は10~80代の男女。いずれも変異株「N501Y」で、重症化しておらず入院や療養中。12人は変異株感染者との接触が確認されておらず、現時点で経路不明。

 県が実施している変異株のスクリーニング検査の週別陽性率は、3~9日が49.2%。10%台だった4月中旬までに比べ急上昇している。県感染症対策課は「経路不明者も目立ってきている。引き続き感染防止対策を継続してほしい」と注意を呼び掛けている。

 新規感染者は10~80代の男女。居住地別では宇都宮市11人、芳賀町9人、栃木市4人、足利市、小山市各2人、佐野市、上三川町、市貝町、壬生町各1人。芳賀町の事業所で発生した県内61例目のクラスター(感染者集団)で新たに9人の感染が判明した。

 県と宇都宮市は12日、計140件検査(委託分は未集計)。累計検査件数22万5762件、退院者5389人、入院者137人、宿泊療養者84人、自宅療養者22人、入院調整中40人、重症者4人。

県内の新型コロナウイルス感染者(12日発表)

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