【イタリア国際】大坂なおみが格下相手に初戦敗退 ミス連発でラケット破壊

ペグラに敗退後、落胆の表情を見せた大坂(ロイター)

テニスのイタリア国際女子シングルス2回戦(12日)、世界ランキング2位の大坂なおみ(23=日清食品)は、同31位のジェシカ・ペグラ(27=米国)に6―7(2―7)、2―6でストレート負けを喫し、大会初戦で姿を消した。

格下相手に自滅した。立ち上がりからエンジン全開で第2ゲームで早くもブレークし、3―0とリード。圧勝ムードも漂う中、徐々にペグラにペースを握られてしまう。第5ゲームのブレークを許すと、自身のミスを増えていきイラ立ち始めた。その後3度のセットポイントを迎えるも、タイブレークに持ち込まれてしまう。そこでもミスが目立ち、2―5とされた直後に怒りが爆発。ラケットを3回コートに叩きつけて、交換を余儀なくされ、そのまま第1セットを失った。

第2セットに入っても流れをつかむことができない。集中力も欠けてきたのか、第6ゲームの40―30の場面でキープ確実と思われたスマッシュチャンスを失敗するなどイージーミスを随所で犯し、あっけなく落としてしまった。ペグラとは2019年にハードコートで行われた中国オープンで対戦。そのときはストレート勝ちしたが、やはり苦手のクレーコートでは勝手が違うのかだろうか。

同じ土のコートで行われた先週のマドリード・オープンも2回戦敗退。今大会は、4大大会第2戦の全仏オープン(30日開幕、パリ)の前哨戦だったが、不安しか残せなかった。

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