大相撲夏場所4日目(12日、東京・両国国技館)、大関に復帰した照ノ富士(29=伊勢ヶ浜)は小結御嶽海(28=出羽海)を寄り切って無傷の4連勝。立ち合い激しく当たると一気に圧力をかけて相手を土俵の外に退けた。
前日まで照ノ富士と御嶽海を含む7人が全勝だったが、この一番を前に5人の連勝がストップ。さらに、照ノ富士が御嶽海を下し、早くも単独トップに立った。
取組後、照ノ富士はなぜかノーコメントで国技館を後にした。一方、土俵下の高田川審判長(54=元関脇安芸乃島)は「強い。立ち合いが低くてまわしが取れなくても、どんどん前に出て行って圧力をかけて、まわしを取ってから引きつけている。盤石ですね」と振り返った。
今場所も照ノ富士が「主役」になりそうだが、高田川審判長は「4大関が引っ張っていってほしい」とあくまで大関陣の奮起を期待した。