【新型コロナ】ワクチン余りに、キャンセル待ちシステム検討 神奈川県、LINEを活用

県内19市の市長らとのオンライン会議で発言する黒岩祐治知事=県庁

 神奈川県内19市の市長や黒岩祐治知事らによる2021年度市長会議が12日、オンライン形式で行われ、主に新型コロナウイルス感染症対策をテーマに意見交換した。

 知事は市町村が実施する高齢者向けのワクチン接種について、ワクチンが余った場合のキャンセル待ちができるシステムの提供を検討していることを明らかにした。

 知事は「国は高齢者のワクチン接種を7月末までにやると言っている。菅総理や(河野太郎)ワクチン担当大臣を輩出している神奈川県としては絶対命題。強い決意で臨みたい」と述べ、各市に協力を求めた。

 キャンセル待ちのシステムは無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用し、市町村のシステムと整合するような形で検討しているという。また、市町村から「県との連絡が取れない」といった苦言が相次いでいることについて、県と市町村とのホットラインを4回線新設する方針を伝えた。

 各市長からは「配送されるワクチンの使用期限を事前に示してほしい」(小田原市)、「必ず打てるので焦らず安心してほしいというメッセージが必要だ」(厚木市)といった意見が出された。

© 株式会社神奈川新聞社