東京五輪日本選手団への新型コロナウイルスワクチン接種について、韓国メディアは１２日、「日本で『うそつき論争』が起こる可能性がある」と指摘した。
国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）が各国選手団向けにファイザー製ワクチンを提供。政府などは６月に日本選手団への接種を始めることで調整している。しかし国内では医療従事者や高齢者への接種が完了しておらず、どれだけ「別枠」と強調しても五輪選手に対する〝優先接種〟との批判の声も強い。
韓国メディア「ニュース１」は、「医療従事者と高齢者のワクチン接種さえ完了していない状況で、若くて健康な五輪選手たちが先にワクチン接種をすることに対する世論が良くないため、今回の日本政府の決定は、国民の反発を買う可能性がある」と日本国内の状況を報道。さらに「加藤勝信官房長官と丸川珠代五輪相らが、これまで選手を対象としたワクチン優先接種を『事実ではない』『全く検討していない』と否定しており、『うそつき論争』を呼び起こす可能性もある」と指摘した。
韓国でも、若年層へのワクチン接種は始まっていないが、五輪選手団に対してはＩＯＣの決定より先に優先接種がスタートしている。
