【夏場所】聖火リレー断念した大関正代は〝本業〟で故郷・熊本を元気づける!

翔猿を押し出した正代

大相撲夏場所4日目(12日、東京・両国国技館)、カド番の大関正代(29=時津風)が幕内翔猿(29=追手風)を押し出して3勝目。動き回ると厄介な小兵を一気に退け「踏み込んだ後の反応もよかった」と納得の表情を浮かべた。

場所前の4月、故郷を襲った熊本地震から5年を迎えた。地震発生当時は群馬で巡業中。「家族は無事でよかったが、家を失った。全壊というわけではないけど、大きなヒビが入って今後崩れるかもしれないということで潰した。(実家の再建まで)すごく時間がかかって次の年(2017年)の5月にとりあえず住めるようになった」と振り返った。

本来なら今月5日に東京五輪の聖火ランナーとして地元の熊本・宇土市を走る予定だったが、コロナ禍で参加を断念。それでも「今回は残念だったが、場所で活躍して地元の人に頑張っている姿を見ていただけたら」と〝本業〟での活躍を誓った。2度目の優勝で故郷を元気づけることができるか。

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