鎌倉の有名な観光名所と言えば「高徳院の大仏」が有名ですが、長谷寺には「観音様」と可愛くて大人気の「和み地蔵」がいます。
そして境内の見晴台からは、鎌倉の街と海が一望できて絶景!
境内から海が望めるのは、鎌倉だけなんだそうです。
ここでは長谷寺の見どころや御朱印情報など詳しく紹介します!
この記事を読んで、長谷寺をいっぱい楽しんでもらえたら嬉しいです(^^)
- 境内から見える海は絶景!境内から海が見えるのは鎌倉だけ
- 花寺として人気!紫陽花、桜、紅葉は格別
- 和みの地蔵や良縁地蔵で癒されよう♡
鎌倉 長谷寺の見どころ10選
長谷寺と言えば花の寺。年中花が咲いているフォトジェニックな寺です。
とにかく景色が良い!でも、花や景色だけじゃないんですよ、長谷寺は。
①未だに謎が多い、観音様
※観音様の写真撮影は不可
長谷寺の観音様は、金色でとても大きく圧巻です!
これを見るために来てもいい、と思えるくらい。この観音堂に祀られている長谷観音は十一面観音菩薩と言い、高さ9.18m。日本最大級の木造観音菩薩です。
全国に長谷寺がいくつかありますが、その長谷寺の多くに観音像が祀られています。それらをまとめて長谷寺式十一面観音像と言います。
歴史に関していえば詳しいことは、はっきりとはわかっていません。というのも、堂宇も本尊も何度も修復をしているので、いつから今の形なのか、その前はどういう形だったのかがわからないのです。ただ宗派が浄土宗であることは確かです。
観音像が室町時代に修復されたことがわかることから、現在の形になったのは室町時代ではないか。
残された板碑などから、鎌倉時代以前はかなり大きな観音像があったのではないか。という研究はされています。
奈良の長谷寺との深〜い関係
奈良にも長谷寺がありますよね。
大和長谷寺と言われたりしますが、こちらにも十一面観音菩薩が祀られています。元々は736年に徳道上人が2体の観音像を造ったところから始まります。
1体を大和の長谷寺に祀り、もう1体は全ての人の救済を願って海へ流したそうです。
その海へ流した観音像が現在の三浦半島に流れ着き、その後鎌倉へ移して、観音像をお祀りするために建てたのが長谷寺と言われています。
②観音菩薩を導いた「かきがら稲荷」
先ほど観音菩薩は海に流されたという話をしました。
流されてきた観音菩薩には、なんと牡蠣の殻がついていたそうです。この牡蠣殻が、現在の三浦半島へ観音菩薩を導いたと言われていることから、かきがら稲荷が造られました。
絵馬を書くことができるのですが、一般的な絵馬は木の板に書きますよね。でもこちらは牡蠣殻に書きます!観音様と牡蠣殻の繋がりはとっても深いんですね。
③弘法大師の参籠場所「弁天窟」
弘法大師はみなさんご存知でしょうか。「弘法筆を選ばず」という、ことわざもあるくらいですから、知らない方はあまりいないと思います。
その弘法大師が祈願のために籠っていたのが、ここ弁天窟です。後で説明しますが、大黒天の尊像が長谷寺にあります。その尊像を造ったのが弘法大師です。弘法大師は長谷寺に縁のある方だったんですね。
弁天窟の壁面には、弁財天とその眷属の十六童子、人の頭に蛇の体を持つ民間信仰の宇賀神が祀られています。
④「和み地蔵」と「良縁地蔵」に癒されよう
とっても癒される和み地蔵と良縁地蔵。「寺に興味なんてない!」「無理に友人に連れて来させられたんだ」という方でも、これだけは見てもらいたい。
良縁地蔵はお地蔵さんが3体並んでいて、境内に3か所安置されています。宝探しではないですが、探しながら散策するのは楽しいですよ。
和み地蔵と良縁地蔵を全部見つけた人は、恋が叶うなんて噂もあります。
和み地蔵は「長谷寺に来た人達に和んで欲しい」という想いから安置されました。本当に和みます笑。思惑通りです。
⑤眺望が素晴らしい「見晴台」
見晴台は小休止にはもってこいの場所です。
眺望が本当に素晴らしくて、由比ヶ浜の先、三浦半島まで見えます。さらに、天気が良いときは伊豆大島まで見えてしまいます!
お寺から海が見える場所はとても珍しく、寺社仏閣から海が見えるのは全国でも鎌倉だけだそうです。ちなみに建長寺の半僧坊からも相模湾が見えます。
眺望散策路の前にイスに座ってちょっと休憩。「来てよかった~」と心の底から思える時間になりますよ。
見晴台にある茶屋では、大吉だんごというみたらし団子が売られているので、そちらも人気です。
⑥功徳を得られる「経蔵」
回転式の書架(輪蔵)にお経が収められています。輪蔵を一回転させることで中のお経を全て読んだのと同じ功徳があるとされています。
輪蔵を回すことができる日は決められているので、せっかくだから功徳を得たい!という方はこの日を狙いましょう。
輪蔵を回す日
・毎月18日(観音御縁日)
・正月三が日
・4月8日(灌仏会)
・8月10日(四萬六阡日)
⑦「大黒堂」で大黒天を触ってご利益
さわり大黒天↑お茶目で可愛い!
長谷寺に伝えられている大黒天像は神奈川県で最古の尊像です。とっても貴重なので一般公開はめったにされません。2020年の元旦には、観音ミュージアムで特別拝観できるそうです。
その代わりに、大黒堂に行くと「出世大黒天」と「さわり大黒天」を祀っています。さわり大黒天はその名の通り触ることができ、触ることでご利益を得ることができます。
七福神巡りをするならこの場所は必須!ぜひ足を運びましょう。
⑧写経・写仏ができる「書院」
書院という写経場があります。ここでは写経と写仏ができます。
写経と言うと正座をして行うイメージがあると思いますが、椅子に座って行うので、正座が苦手な方でも安心。
写経・写仏をすると頭の中が空っぽになりリラックスし、脳も活性化してストレスに強くなるとか。
一度トライしてみるとハマる人もいるので、挑戦する価値はありますよ。
受付時間9:00~15:00 ※団体は必要
金額:各一部 1,200円(写経用紙般若心経/延命十句観音経/写仏)
道具不要
写経会場(書院)で用紙を購入し写経後、会場内御宝前または観音堂で支払い
⑨「観音ミュージアム」で長谷寺をより詳しく!
以前は宝物館がありましたが、平成27年に宝物館35周年を迎えたのをきっかけに、観音ミュージアムとして生まれ変わりました。
これまでの宝物はもちろんですが、長谷寺の本尊である観音菩薩を、展示と映像を使ってわかりやすく紹介しています。
文字を読むだけでなく映像を使っていることで、観音菩薩を細部まで理解することができます。ホームページにも情報が載っているので参考にしてくださいね。
⑩長谷寺の紫陽花と紅葉を楽しもう!
紫陽花
鎌倉の紫陽花と言えば明月院ですが、その次に人気のある場所は、ここ長谷寺です。
紫陽花は特に眺望散策路がきれいなので、ぜひ行ってみてください。道の両側にたくさんの紫陽花が植えられています。40種類以上、2500株の紫陽花が圧巻です!
眺望散策路は坂道で上るのが少し大変ですが、景色も紫陽花もきれいでここまで来たら上らない方が損です。
見ごろは6月。梅雨の時期なので傘が必要かもしれませんが、雫で映える紫陽花もまた素敵ですよ。
https://kamakura-life.net/hasetera-ajisai/
紅葉
長谷寺の紅葉は、県内4位の超人気スポット!銀杏は11月中旬から、紅葉は12月上旬から見ごろなので、紅葉が始まると赤と黄色で境内が美しく染まります。
夜間特別拝観を行っていて、紅葉がライトアップされます。
時間:平日 日没~18:00閉門(18:30閉山)
土・日・祝日 日没~18:30閉門(19:00閉山)
拝観料:大人400円、小学生200円
※悪天候中止の場合あり
今年(2019年)のライトアップは11月23日(土・祝)~12月8日(日)です。
池に反射する紅葉が本当にきれいなんですよね。とても綺麗なので、見たことがない方はぜひ一度足を運んでみてください!
https://kamakura-life.net/hasedera-2/
鎌倉を見渡す絶景カフェ「海光庵」
海光庵は見晴台の近くにあるお食事処です。なんと、全席オーシャンビューです!鎌倉の街並みはもちろん、天気が良いと三浦半島まで見えてしまいます。
食事は精進料理を元にしたカレーやパスタが食べられます。健康志向の方やビーガンの方も大絶賛の料理をぜひ素敵な景色と共に楽しんでくださいね。
https://kamakura-life.net/kaikouan/
営業時間:10:00〜16:00(L.O.15:00)
電話:0467-22-6300
公式ホームページ
御朱印と御朱印帳について
御朱印をもらう場所は、入ってすぐ右側にあります。時間がかかるので最初に渡しておきましょう!
長谷寺の御朱印はとても人気で、さすが鎌倉と言いましょうか、繁忙期はご朱印をもらうのに2時間以上待った事例もあります。
ただ入った時に最初に渡しておけば、その後境内を見て回ることができるのでそんなに待つ感覚はないと思います。
御朱印をもらう時は、御朱印帳に記名、御朱印をもらうページを開く、御朱印代300円を準備しておきましょう。
混雑時期
・大晦日~元日
・ゴールデンウィーク
・紫陽花の頃(6月)
・四萬六阡日大功徳日(8月10日)
・シルバーウィーク
・紅葉の頃(11月下旬~12月上旬)
・3連休
御朱印帳
長谷寺の御朱印帳は和み地蔵の絵が描いてあって、とっても可愛いです。
紫陽花の模様の御朱印帳も人気です。これ以外にも坂東三十三観音霊場の御朱印帳もあります。
御朱印は6種類
長谷寺では、観音様や大黒天様以外に、十一面大悲殿、坂東三十三所の御詠歌の御朱印、阿弥陀如来、弘法大師の御朱印も貰えます。
観音様は今まで説明してきたのでお分かりだと思いますが、大黒天とはいったい誰なのでしょうか?
大黒天は七福神の1人です。
御朱印巡りをしている人はご存知だと思いますが、「鎌倉江ノ島七福神巡り」というのがあります。北鎌倉、鎌倉、江ノ島で七福神の御朱印をもらいに、神社を回るというものです。
七福神めぐりはいつでもできますが、1月に行うと特にご利益があるそうなので、ぜひ気になる方は挑戦してみましょう!
長谷寺のお守りとおみくじ
長谷寺にあるお守りは可愛いので、ついつい欲しくなってしまいます。こちらは長谷寺のシンボル和み地蔵のお守りです。他にもシール型やお願い事を書くタイプなど数種類あります。
ぼけを封じるお守りです。おばあちゃんやおじいちゃんにプレゼントしたいですね。
和み地蔵と紫陽花のお守りです。こちらも可愛いので、お土産にも喜ばれそうです。
その他にも、
- 願叶守(イチゴの形のお守り):願望を叶えてくれます
- スイカ守(スイカの形のお守り):すいすい開運
- スポーツ守(シリコンブレスレット):安全・勝利
などなど。ちょっと変わったお守りもあります。本物が気になる方はぜひ立ち寄ってみてくださいね。
おみくじも和み地蔵
おみくじも和み地蔵のものと普通のものがあります。おみくじを引いた後も、持ち帰っておうちに飾ることができます。
絵馬も和み地蔵
絵馬も和み地蔵です。弁財天など他の絵馬もありますが、可愛いのもいいですよね。
長谷寺の見どころ まとめ
長谷寺の魅力は伝わりましたか?
私は何度も長谷寺に行っていますが、何度でも行きたくなる場所です。四季折々の花を楽しみ、歴史に触れて、心が満たされる感じがとても心地良いです。
長谷寺の見どころを紹介しましたが、やはり長谷寺の魅力は行ってこそわかるものです。
長谷寺の全てを知るためには足を運んでなんぼ!行ったことない人、また行きたくなってしまった人、ぜひ長谷寺へ(^^)
こちらの記事も参考にどうぞ♫
https://kamakura-life.net/lunch-2/
https://kamakura-life.net/spot/