長崎市補正予算案5.9億円 恐竜パーク管理者も提案へ 臨時市議会

 長崎市は12日、新型コロナウイルス感染対策費を盛り込んだ総額5億9100万円の本年度一般会計補正予算案をはじめ、17日開会の臨時市議会に提出する議案など計13件を発表した。野母町の「長崎のもざき恐竜パーク」の指定管理者については、大成不動産システム(同市)を代表とする「大成NOMONグループ」を選定するよう提案する。
 同市を中心とする長崎医療圏では、コロナ専用病床を有効活用するため、症状が回復した患者を、現時点で39カ所ある「後方支援医療機関」に転院促進。転院を受け入れた医療機関には患者1人当たり25万円の支援金を支給する。補正予算案では、支援金の財源として3千万円を計上した。
 長崎のもざき恐竜パークは、10月開館予定の市恐竜博物館や新設の広場などを指定管理者が運営する。選定を巡っては当初、応募事業者がなく、再公募した経緯がある。
 大成不動産システムは野母町で「オーシャンリゾートNomon長崎」と温浴施設「天然炭酸温泉のもん湯」を運営している。同グループは、同社のほか、いずれも同市の長崎ダイヤモンドスタッフと富士ビル綜合で構成する。
 田上富久市長は会見でグループについて「地域との連携や、宿泊施設を運営しているので、おもてなしの部分にも期待したい」と述べた。

© 株式会社長崎新聞社