長崎とのつながり あの選手も? セーリング・外薗 ゴルフ・松山も

2019年9月、セーリング東京五輪代表内定会見を開き、車掌姿で「金メダルを狙う」と宣言する外薗=福岡市、JR九州本社(写真左)、4月、米ゴルフのマスターズ・トーナメントでメジャー制覇を果たし、グリーンジャケットを着て両手を上げる松山=米ジョージア州、オーガスタ・ナショナルGC

 プロフィルを深掘りすると出てくる東京五輪日本代表や有力選手と長崎とのつながりに注目。ある選手は所属企業にまつわる興味深い経歴があり、金メダルが期待されるあの競技のメンバーや、世界に誇れるあのビッグネームも長崎にルーツがあった。
 セーリング男子470級代表の外薗潤平(鹿児島市出身)は、2016年からJR九州長崎支社に所属。同社にセーリングチームがないため、現在は業務免除という支援を受けて、五輪会場がある神奈川県を拠点に活動している。
 JR九州へ13年に一般入社後、15年から約1年間、長崎乗務センターで車掌を経験した。主に長崎本線や佐世保線、大村線で乗車。「本当に楽しかった」と振り返る車掌時代は、長崎市の神ノ島や伊王島で釣りをしていたという。彼が出発合図をする電車に乗ったり、釣り場で一緒になったりと、知らず知らずのうちに接していた県民は、きっと大勢いるに違いない。
 08年北京五輪以来の実施で、2大会連続の金メダルを狙うソフトボール。前回に続いて日本代表に名を連ねた捕手の峰幸代(トヨタ自動車、福岡市出身)は、母の加代子さんの古里、長崎で生まれた。豊富な経験を生かして、佐世保市出身の藤田倭(ビックカメラ高崎)ら投手陣をリードする。
 米ゴルフのマスターズ・トーナメントで日本男子として初のメジャー制覇を果たした松山英樹(松山市出身)は、父の幹男さんが諫早市出身で諫早農高卒。五輪代表入りが有力視されるヒーローに、コロナ禍の日本へ再び明るいニュースを届けてほしい。


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