【夏場所】勝武士さん死去から1年 芝田山広報部長「若い人は大丈夫だと安易に思わないでほしい」

芝田山広報部長

大相撲夏場所5日目(13日、東京・両国国技館)、三段目力士の勝武士(本名・末武清孝)さんが新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全で死去してから1年を迎えた。

当時は日本の主要スポーツのアスリートが新型コロナで初めて犠牲となり、角界内だけでなく国内外に大きな衝撃を与えた。この日、電話取材に応じた日本相撲協会の芝田山広報部長(58=元横綱大乃国)は「(1年前は)医療機関の方々もこのウイルスにどう対処したらいいかまったく分からない中で感染が増大していた。その中で勝武士が残念なことになってしまった」と振り返る。

さらに「今だったらどうにかなったのかなという気もしないでもないが、医療従事者の方々は一生懸命尽くしてくれた」と付け加えた。

一方、現在はコロナに対する受け止め方に変化が見られるが、1日あたりの新規感染者は上昇傾向にある。芝田山部長は「変異株になってからは30代以下(の感染者)がすごい増えていて。20代の若者が病院に入れなくて、肺炎で亡くなったという報道もされている。若い人たちも油断できない状況になっているということ。若い人は大丈夫だと安易に思わないでほしい」と注意を促した。

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