メーガン妃による英王室職員へのいじめ疑惑を告発した職員が辞任へ

いじめ疑惑を全否定したメーガン妃(ロイター)

メーガン妃による英王室職員へのいじめ疑惑を告発した英王立財団の責任者が年内いっぱいで辞任することが分かった。

ケンブリッジ公爵夫妻(ウィリアム王子夫妻)の王立財団が12日発表したもので、退任するのは同財団のジェイソン・ナフCEO(最高経営責任者)。理由は「計画通りの海外赴任」としている。

ナフ氏は米国・テキサス州出身で、2015年から財団CEOを務めている。同氏は辞任が〝円満〟であることを強調し、「ウィリアム王子夫妻と仕事ができたことを光栄に思います」とコメントし、同夫妻もナフ氏への感謝の意を示した。

ナフ氏に注目が集まったのは今年3月上旬。ヘンリー王子&メーガン妃とオプラ・ウィンフリーの単独インタビューが放送される直前、同妃がスタッフに対していじめ行為を繰り返していたとするナフ氏の報告書の存在が明らかになったからだ。

ヘンリー夫妻が結婚した18年に作成されたこの報告書は、「(メーガン妃)が王室職員2人に対してこの1年間いじめ行為をしていることにとても憂慮してます」と訴えた。

ナフ氏はまた、同妃が1人の職員に対して侮辱を続け、それを証言する報告も数多く受けているとし、「何の措置も取られないことを恐れています」と報告書を締めくくった。

この疑惑が大きく報じられると、バッキンガム宮殿は急きょ調査することを約束。一方、メーガン妃側はいじめを全否定し、入手したとされる証拠の共有を書面で正式に要請したとされる。

ここにきてナフ氏が辞任発表したことをめぐり、「何らかの圧力か」など様々な憶測を呼んでいる。

© 株式会社東京スポーツ新聞社