釣り人気うなぎ上り 家族連れや女性客増える コロナ下、密避け手軽 遊漁船長「鹿児島湾はしけ少なく魚も豊富」

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マスクを着用し釣りを楽しむ女性=鹿児島市の鴨池海づり公園

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、屋外で“密”を避けて手軽に楽しめる釣りが注目されている。鹿児島県内では、家族連れや女性客が例年に比べ目立つようになり、ファン層も広がりつつあるようだ。釣具店など関係者は「良好な釣り場が多い鹿児島の魅力を再発見してほしい」と期待を寄せる。

 鹿児島市の鴨池海づり公園は休日ともなると、家族連れが多く訪れている。マスクを着用した釣り人たちは、カサゴ釣りなどを楽しんでいる。

 「屋外だと感染のリスクが減らせ、安心して子どもを遊ばせられる」。4月末の休日。4人の子どもを連れた南さつま市の下野由香さん(38)は笑顔を見せた。

 同公園の来場者数は、緊急事態宣言が全国に出された後の昨年5月は前年度を4割ほど下回ったが、8月を境に大幅回復。昨年度の来場者数は、前年度並みの約2万4500人を維持した。

 コロナ下にあって遊漁船や釣具店の売り上げも伸びている。

 遊漁船海鱗(鹿児島市)では昨年、出航率が前年比1~2割増加し、売り上げも1割ほど増えた。今年の大型連休も予約で8割埋まったという。林直伸船長(45)は「会員制交流サイト(SNS)で屋外レジャーが人気を集めている影響もあるのでは」と推測する。

 かめや釣具城南店(同市)では家族連れや女性客が増えたという。2019年までは海外からの観光客も多かったがコロナ下で減少。それでも、県内の釣り人気で、20年の売り上げは前年を上回った。最近は子ども用フローティングベストや糸や釣りざおのセット販売に力を入れている。

 「飲みニケーションから、釣りニケーションに変わりつつある」と話すのは遊漁船フィッシングトクエイ(鹿児島市中央町)の田中潤船長(41)。「船上は感染リスクが低く親睦を深める場となっている」とし「鹿児島湾は内海でしけが少なく魚が豊富。釣り人気はさらに高まるのでは」と話した。

店員から釣り具の説明を聞く親子連れ=鹿児島市のかめや釣具城南店
家族連れらが釣りを楽しむ鴨池海づり公園=鹿児島市与次郎2丁目